HOME  リハビリ


家庭でのリハビリのヒント


洋式トイレの高さと温度
最近は和式トイレをめったに見ることが少なくなりました。多くのご家庭でも洋式トイレに改造なさっていることと思います。洋式トイレはお年寄りや障害者の方にとってもより楽にそして安全に排泄を行なうことができますので、日常生活の自立のためにも是非、整備してもらいたいものです。そこで、ほんの少しだけ工夫すれば、更に使いやすいものになります。

1.高さ
トイレの便座の高さは床から45cm程度がいいでしょう。小柄な方の場合はもう少し低くても良いかもしれません。通常の高さが40cm程度ですので、ほんの少し高いくらいです。なぜこの高さがよいかと言うと、最も立ち上がりやすいからです。40cmでは立ち上がるのが大変な方が多くいますが、ほんの5cm高くすることで容易に立ち上がることができることが多々あります。
新しく設置するときは、業者にお願いすれば希望の高さに調整していただけます。また、簡易様式トイレやベットのそばのポータブルトイレの場合は木材などを利用して高さを調節すると良いと思います。

2.便座の温度
最近の便座の多くにはヒーターが組み込まれていて、座ったときに冷たい思いをしなくても良いようになっています。大変ありがたい装備なのですが、お年寄りや障害者によっては注意が必要です。このような方々の中には「温度感覚」が鈍くなっている場合があります。更に、完全に何も感じなくなっている場合もあります。このような状態で便座に座ると「低温火傷」の危険があります。なぜ火傷をしてしまうか、簡単に説明します。まず、熱ければ通常なら立ち上がったりするのが、それを感じないので火傷の危険が高くなります。次に通常は「熱い」という感覚を基にその部分の血管が拡張して血流を増加させ、皮膚の温度が高くなりすぎるのを防止する機構(無意識)が備わっていますが、感覚が鈍くなっているとその機構がうまく働きません。また、座っている圧力もあって更に血流が悪くなっています。こうして、その部分に熱がこもり、低温火傷を起こしやすくなってしまうのです。
温度の設定はできるだけ低くしたほうが良いと思います。また、厳冬期以外はヒーターのスイッチを切っておくことをお勧めします。