こころとからだ
「野口整体にいってみた」
第2回:きっかけ
そんなこんなで、たまに野口整体の基本の呼吸をしつつ
日々を乗り切っていたわたし。
たいして身体は動かしていないのに時間的には忙しく、
食事も睡眠も不規則な毎日です。
ある日、用事があって出かける時間まで寝ようと思ったときのこと。
余裕をもってセットしたはずの目覚ましで起きたら
もうギリギリの時間でした。
たぶん鳴り始めてからずいぶん経っていたのでしょう。
「すわっ」と立ち上がったつもりだったのが、
どういうわけか勢いよく倒れてしまったのです。
反射的にまたすぐ立ち上がろうとしました。
でも、「あれれ?左足にちからが入らないや」と思った瞬間、
また転んでいたのです。
もう身体はあちこちしたたかに打っています。
それからちょっとの間、わたしはパニックに。
だってこんな事はまったく初めてで、
全然左足の感覚がなかったのですから。
しびれてじんじんしているのとは違うのです。
第一起きたときは寝たときと同じにちゃんと仰向けになっていて、
どこかに不自然に体重かかっていたふうでもないし。
寝ぼけて身体がついて行かないせいなら、左足だけってのも変です。
自分の一部のはずなのにどっか別のとこにあるみたい。
すごく奇妙で、なんだかわたしは怖くなってしまいました。
それから少し時間が経つにつれ、次第に感覚が戻ってきました。
感覚が戻ると同時に今度は痛みを感じて、
結局転んだときに足首を捻っていたようなのでした。
なのでそれから数日は
左足を庇いながらひどく不器用に歩っていたわけなのです。
どうしてそんな事になったのかは解りませんが、
なんとなあく座骨や腰から来ているのかなって気がしました。
以前からたまに痛みを感じることがあって、
でもそれはいつの間にか忘れるような程度のものでした。
もちろん運動不足や体重が増えすぎたなど
考えるられる原因は沢山あって、
自己管理を日々できればよいのでしょうがなかなかままならない。
今まで特に何もせずにきたために、
左足をとおしてサインを送られてしまったように思えました。
「もっと身体の事をちゃんと考えて」ってね。
転んだいきさつをお友達に話してみると、
「整体に行ってみたら?」と言われました。
初めて野口整体を知ってからもずーっと
「まあ、そのうちね」で済ませていた無精なわたしの中に、
その言葉がストンと落ちてきます。
「いや・・・」「でも・・・」の入る余地がまったくない、
ほんとうに自然な成り行きのような気がしました。
それはわたしにとって、
とてもシンプルなきっかけになったのです。
幸い自宅から電車で20分程度のところに、
整体協会から紹介された指導室がありました。
問い合わせの電話をすると、どうやら先生は年配の女性のようです。
わたしの仕事の状況などいろいろ聞いてくれ、とても気さくな感じで、
「お母さんは自分の事がつい後回しになってしまうから」
なんておっしゃいます。
「今はじめられるのは丁度よい時だと思いますよ」
押し付けがましくないその声の調子で、
もうわたしは先生をほとんど信頼する気になっています。
個人指導もあるらしいのですが、
月に2度「活元会」というのを開いているので
まずそれを体験しにいらして下さいとのこと。
しかも参加費は千円で予約もいらないというので、
なるべく早くにうかがうことにしました。
新しいことを始めようと思ったときがいつもそうであるように、
なんだかちょっぴりワクワクしています。
基本の呼吸だけでも気持ちいいのだから、
一体どんなことがあるんだろう。
行こうと決めたらそれだけでスッキリしてしまって、
電話したときにも痛かった腰が
もうすでにかるーくなっているような気さえします。
わたしってとことん単純なつくりになっているのかもしれないなあ。
さて、次回はいよいよ整体初体験のお話しです。
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