
(遠足にきた中学生に公園案内)
私の田舎暮らし 高木 喜久雄(主夫 時々 庭師)
「ふれんず」に庭師になるまでを書かせていただいて早4
年。実は今の私の本職は主夫、炊事、洗濯と不器用ながら家
事を日々こなしております。もちろんカミさんの扶養家族として
も正式に認められています。
職安の紹介で就職した園芸会社は少し経って様子が分っ
てくると、今の世の中にこんな会社があるのかと驚くことの連
続でした。
私の仕事はある公園の管理が中心。公園の庭師は植木
の手入れだけでなく、いかにお客さんに喜んでいただくかも
大切と考えていました。ですから公園にある樹木にまつわる
諸々のことを本や植物園に行ったりして勉強。お客さんから質
問された時にはちゃんと説明して差し上げることに努力してお
りました。 そんな中で木の枝で目を突いて怪我。行った目医者
で緑内障が発見され、放置すれば10年で失明すると宣告され
てしまいました。この病気に一番悪いのがストレスですが、会
社はまさにストレスの塊のようなもの。それでも仕事を覚える
まではと思い、2年半我慢しましたが病気は正直で、ついにカ
ミさんから「仕事をとるか目をとるか」と迫られる事態になり、
退社ということになりました。
けっきょく髪結い亭主宣言をし、主夫業をしながら病気療養
に専念することになったのです。とわいえ緑内障という病気は
よくなるということは絶対にありません。そこで世の中の主婦
がパートに出るように、友人などから頼まれ仕事があればこ
なし始めると共に、覚えた樹木に関する知識などを生かす道
を求めてグリーンセイバー(樹木や環境を守るボランティアの
検定試験)へのチャレンジを始めたのです。
仕事も商売と考えるとストレスに繁がり、すぐに目に影響が
出てきてしまいます。ですから一切商売っ気は排除し、「世の
ため、木のため、人のため」と割り切り、半分ボランティアと思
ってやることにしています。こうなると余計にちゃんとしたいい
仕事をしたいと思って、樹医セミナーも受け始めました。こうい
う姿勢で仕事をしようとすると、友人が友人を紹介してくれて、
全く営業活動をしないにもかかわらず仕事は少しずつ増えて
きてしまいました。
グリーンセイバーの方もなんとかこの2月にマスターをいた
だくことができました。単に自分がボランティアの活動に参加
するだけでなく、子供達に自然の素晴らしさや、自然を守るこ
との大切さを実感させるための活動を具体的に組織できるよ
うな取り組みに向けてさらに勉強を続けていきたいと思っても
います。
こうして病気療養中といいながら「主夫 時々 庭師」として、
なんだかんだと結構忙しい日々になりつつあります。ただ絶対
にストレスだけは溜めないようにしなければなりませんので、
あくまでも「世のため、木のため、人のため」を基本にし、気を
長く持ってやっていきたいと思っております。
大子の別荘はどうなったのかって??!。家庭菜園を夢見
た畑は背より高い草に覆われ、締め切った家は湿気のためか
床が腐ってしまう。井戸のポンプ、ボイラーなども駄目になっ
てしまいました。田舎暮らしどころではなかった、この数年を象
徴しているようです。しかし昨年、一応すべてを修理しました。
先日は山仕事の小屋に住むお隣さん(といってもずいぶん離
れているけど)に「最近、来ないな〜と思っていた」と声を掛け
られたので、一升瓶をかついで小屋を訪ねて酒を酌み交わし
てきました。