◆2012年フィールド日誌

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5月20日(曇り) 昨日と方向は逆で、今日は朝から北へ向かう。午前8時、兵庫県北部但馬ハチ高原到着。 高原の棚田では田植えが始まっている。ウスバシロの発生は遅れているようだ。見かけたのはたった1頭のみ。 今日の目的はウスイロヒョウモンモドキ調査の準備作業。 標高1000m付近では雪が融けたばかり、日蔭にはまだ残っている。ここ10年ではもっとも季節の巡りが遅い気がする。 仲間と手分けしてトランセクト調査用のポールを設置していく。 今日中に横浜に戻らねばならず、作業は午前のみとし現場を後にする。〔兵庫県但馬〕

5月19日(晴れのち曇り) 一週間前に同じく、朝5時半自宅発で四国に向かう。 今日の目的もミカドアゲハ。 9時現地着。天気は良いが飛んでいるのはアオスジばかり。ミカドは時々見かける程度、訪花吸蜜はなし、従ってシャッターチャンスは皆無。 代わりにトベラで吸蜜していたのはクロやカラスのアゲハだった。 波打ち際にアオスジアゲハが吸水に集まっている。塩分濃い海水を本当に吸っているのか興味深いところ。 正午前、ようやくミカドが集まるポイントを発見!次から次へとやってくるのを、300o望遠プラス連写でバシバシ撮影する。時にアオスジアゲハと追い駆け合う。アオスジより白っぽく、遠目にも同定は容易。センダンの花で盛んに吸蜜する。 雲が厚くなった午後3時撤収。〔徳島県某所〕

5月13日(高曇り) 朝6時自宅発、明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断、鳴門海峡を越え、四国を南下する。 午前9時半、目的地着。 気温は15℃前後か?高曇りで風強く、肌寒い。 車を降りた途端、本日のお目当てミカドアゲハが視界を横切る。大慌てでカメラを準備するが、あっという間に飛び去られてしまう。 今日は楽勝と思いきや、あとが続かない。 次々現れるのはアオスジアゲハばかりである。 30分後ようやくトベラで吸蜜中のミカドを発見、しかし樹が高く、300mmで狙うも被写体の動きが速いため、オートでもマニュアルでもフォーカスが難しい。 気温は一向に上がらず、ミカドを見かけるのも30分に1回程度。午後1時、益々雲は厚くなり、もはやこれまでと帰り支度を始めたところ、地面にとまるミカドを発見、吸水していたわけではなく、風強く、気温が低いため、地表にとまり活動を中止していたものか?ここぞとばかりに短時間で数十カット撮影する。 午後2時撤収。〔徳島県某所〕

5月12日(晴れ)午前は仕事。帰宅後、急いで近場を回る。 植栽のミヤマキリシマの花期は終了し、今はヒラドツツジが盛期。 クロアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハがポツポツとやってくる。 吸蜜or探雌、どちらの飛翔か区別は容易。 ネギボウズで吸蜜中のナミアゲハ♀に♂がしつこくアタックする。前を飛び、横を飛び、後ろを飛んで盛んに求愛するが実らず。 ジャコウアゲハ♀の産卵飛翔を見る。このメス、後翅の半分以上を無くし、前翅だけで飛んでいるように見える。 ミカンの新芽に産卵するナガサキアゲハ♀を見る。産卵の後、柿の葉にとまり休息中のところ、運悪く♂に発見され、ナミアゲハに同じく、執拗に交尾を迫られる。結局交尾は成立せず。 ネギの花に来ていたのは、コミスジ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモンなどであった。〔兵庫県東播磨〕

5月6日(晴れのち曇り、一時雷雨、のち晴れ) 午後の新幹線が取れず、朝早い新幹線で横浜に戻る。午前中に所用をこなし、午後から自宅近くの公園を回る。 一気に季節が進んでいるのを感じる。 ハルジオンで吸蜜するミヤマセセリ♀を見る。 サトキマダラヒカゲ、トラフシジミ、コミスジ、コチャバネセセリを見る。 エノキの幼木が丸坊主になっているのをじっくり見れば、アカボシゴマダラの蛹1頭、終令幼虫1頭が付いていた。 明るい草地のアオスジアゲハを見る。吸蜜源はハルジオン。 ミツバウツギが咲き始める。〔横浜市〕

5月5日(晴れ) 朝7時自宅発で西播磨に向かう。 兵庫県No1の清流、千種川はいたるところで河川改修工事中。この10年で二度も大洪水が発生し、死者も出ればいたしかたないことであるが、河川の生態系はさぞ大打撃を受けていることだろう。 ここ西播磨でも春の訪れが遅れている。 黒系アゲハはあまり見かけない。 ウスバシロチョウも姿を見せない。 岡山県境に近い山里では目立って放棄田が増えている。たぶんどこも高齢者ばかり、集落維持の限界にきているのだろう。逆に増えていると思われるのは鹿、道端の草の先端がことごとくなくなっている場所がある。 撮影地を移動する。 県中央部の小高い丘の上でアゲハを待つ。 満開のヤマツツジにミヤマカラスアゲハ♀の吸蜜を見る。 新鮮ですばらしく美しい。 30分に1回の頻度で吸蜜にやってくる。 そばにあるツツジの植栽を含め、カラスアゲハ♂、クロアゲハ♂、ミヤマカラスアゲハ♂、キアゲハ♂が入れ替わり立ち替わりやってくるため撮影に大忙し。 ミヤマカラス♂は時に吸蜜もするが、花の周囲を飛ぶ様子は明らかにメスを探している飛び方である。 午後3時まで粘る。 午後4時、自宅近くの畑でアオスジアゲハを見る。 ネギの花での吸蜜に忙しい。この花にはコミスジ、ツマグロヒョウモン♂も来ていた。午後5時本日の活動終了。〔兵庫県西播磨、北播磨、東播磨〕

5月3日(曇り) 朝から曇り、こんな日は溜まりに溜まった雑務をこなすのに最適。 一段落した午後、自宅近くを回る。 神社のツツジの植栽にナミアゲハ、ジャコウアゲハが吸蜜に矢って来ていた。 サトキマダラヒカゲ新鮮。 コミスジは数多く発生している。〔兵庫県東播磨〕

4月30日(曇り) 朝から雲厚く、こんな日の撮影は難しい。 昼食後トレーニングを兼ねて、加古川市最高峰に山に登る。 この山、平地から一気に標高300mまで切り立ち、頂上までわずか30分であるが、休みなしで登れば汗が噴き出る。 尾根のあちこちでツマグロヒョウモン♂がテリを張る。 山麓の草地にヒメウラナミジャノメが多い。 街中のクスノキにアオスジアゲハを見る。〔兵庫県東播磨〕

4月29日(晴れ) 昨晩遅く兵庫に戻り、今日は朝から県北部の但馬に向かう。 天気良く、気温高く、絶好のコンディション。 山に入ればそこかしこに残雪あり。ここ20年で一番残っている感じ。 渓谷の沢にコツバメ、スギタニルリシジミが多い。 地面を這うように飛ぶスギタニ♂の飛翔を時間をかけて撮影する。 いつもならこの時期必ず見かけるギフチョウが現れない。こんなことも初めてである。 昼前に但馬を撤収、一気に南下し、午後2時には播磨に戻る。 空は薄雲が広がり始める。 ギフ♀の産卵シーンを期待し各地を回る。 結局産卵には出遭わず。コバノミツバツツジの残り花で吸蜜するギフ♀を見る。〔兵庫県但馬、東播磨〕

4月21日(曇り時々晴れ) 空には一面の雲、太陽はわずかしか顔を出さない。 正午過ぎから横浜宅近郊の自然公園を散策する。 オオアラセイトウにスジグロシロチョウが集まっている。吸蜜中のメスに交尾を迫るオスが多い。メスは翅を開き、腹を揚げ拒否のポーズ。結局交尾は成立せず。 森の中でミヤマセセリを見る。 ツマキチョウを見る。今シーズンの初見。 一瞬、視界を黒いアゲハが横切る。たぶんカラスアゲハであろう。 セリの葉を探し、低く飛ぶのはキアゲハのメス。産卵行動中。 芽吹いたエノキの幼木にアカボシゴマダラの幼虫が多い。〔横浜市〕

4月15日(晴れ時々曇り) 昨日に続きギフチョウを撮影する。 昨日に比べ曇りの時間帯が長いため、活動時間が細切れでしかも短い。 気温が高くても陽射しがないと活動しないのが良く分る。 交尾済のメスを確認する。 ここでの吸蜜源はコバノミツバツツジ。 吸蜜時間は短く、すぐパトロール飛翔に戻る。 昨日今日と採集者に出遭わず、気分よく撮影できた。〔兵庫県東播磨〕

4月14日(曇りのち晴れ) 仕事の都合で今週も兵庫で週末を過ごす。 午前、曇り空の下、ギフチョウを求めてヒメカンアオイ自生地を回るが出遭わず。 気温低く、雲厚ければ飛ばないのは当然か。 午後1時、急速に天気は回復し、あっと言う間に晴れ間が広がる。と同時に気温も上昇する。 ふたたび各地を回る。 さっそく登場、春はやはりこのチョウだ! ヒルトップでは盛んにテリを張っている。他のオスはもとより、ナミアゲハ、ミヤマセセリ、ヒオドシと追うかけあう。 ここぞとばかりじっくり時間をかけて撮影する。いつもなら活動するのはせいぜい午後3時までだが、今日は飛び始めが遅かったため、午後4時を回ってもまだ飛んでいた。〔兵庫県東播磨〕

4月8日(晴れ) 朝から晴れ間が広がるが、気温はそれほど上がらない。 朝9時から私自身が小ピークで”テリ”を張る。 9時半、ミヤマセセリ登場、すでに破損していた。 続いてナミアゲハが現れ、テリを張り始める。時間を置いて、2頭目ナミアゲハ、ヒオドシ、ルリシジミが登場し追い駆け合う。 結局ギフは姿を見せず。 正午で撤収。 羽化直ギフを求め、ヒメカンアオイ自生地を回るがギフには出遭わず。 コバノミツバツツジの開花もこれからといったところ。〔兵庫県東播磨〕

4月1日(晴れ) 弱い冬型の気圧配置、陽射しは強いがやや肌寒い。 9時半から午後2時まで近くの自然公園を歩く。 草地でモンシロチョウを見る。気温が低いためか近寄っても敏感に反応しない。フキノトウでの吸蜜と日光浴を繰り返す。 ルリタテハは活発に飛ぶ。 谷戸の奥の陽だまりでチラチラ舞う白いチョウはスジグロシロチョウ♀。翅裏のクリーム色も新鮮。追いかけまわし、時間をかけて撮影する。 同じく陽だまりで越冬明けのテングチョウ、キタテハを見る。 アラカシの樹冠を飛ぶ黒っぽいシジミを見る。ムラサキシジミか? 公園内に植えられているカタクリ、キクザキイチゲは今が花の盛期。〔横浜市〕

3月30日(晴れ) 仕事で出張・移動中、山陽新幹線新神戸駅東行きホーム窓の外でトラフシジミ、テングチョウを見る。〔神戸市〕

3月20日(晴れ) 仕事の都合で先週末から兵庫で過ごす。 やや冷え込んだが今朝は快晴、青空が広がる。 朝7時から近郊の山に登る。無風のなか、製鉄所の煙突からは白い蒸気がまっすぐに立ち上る。その向こうには瀬戸内海が白く輝く。 ヒサカキの開花が始まり、芳香が漂う。個人的にはこの香りこそ春の訪れをもっとも強く感じる瞬間である。 早々に山を降り、フィールドを歩く。 真っ先に回ったのが、いつも一番早くチョウが現れる南向き斜面の畑の土手。 期待通り、モンキチョウ♀が弱弱しく飛び立つ。羽化直後か?今シーズン初、はやり春だ。 それでも気温は10℃に達しているかどうか・・・。 その後数箇所回るが何も姿を見せず。〔兵庫県東播磨〕

3月11日(曇りのち晴れ) 急速に回復した天気に誘われ冬季限定行事の名所巡りに向かう。 目的地は前から気になっていた江ノ島。 さすがにチョウは見かけなかったが、有名観光地に大納得の午後!〔神奈川県藤沢市〕

2月25日(雨のち曇り) 雨が上がった午後、近くの公園を散策する。 ウメの開花が始まっているがチョウの姿はない。 エノキの幼木の根元にアカボシゴマダラの越冬幼虫を見る。〔横浜市〕

2月18日・19日(晴れ) この時期恒例の日本チョウ類保全協会主催「第8回 チョウ類の保全を考える集い」に参加する。 オガサワラシジミ、ヒメチャマダラセセリ、ヒョウモンモドキをはじめとして多くの種の危機的な状況の報告を聞く。 また、保全協会出版予定のチョウ類同定図鑑の編集が最終段階に来ていることが報告された。*4月中ごろ発売予定、約2000円、私も10カットの写真を提供しています。〔神奈川県小田原市・神奈川県立生命の星・地球博物館〕

2月12日(快晴) 昨日は八王子の高尾山、今日は富士山でも見に行こう!とやってきたのは山梨県河口湖。 ケーブルカーで高度を稼ぎ、天上山の展望台へ。 間近に真っ白な富士山がそびえる。快晴ながら風は冷たい。 さらに良いロケーション地を求め、三ツ峠を目指す。尾根道には残雪が残り、しっかり凍っている。 軽アイゼンを装着し先を急ぐが、行けども行けども到着しない。 やむなく引き返す。 あとで調べれば3時間半もかかるとのこと、どうりで辿り着けないわけである。 本日の歩数2万8千歩也。〔山梨県〕

1月8日(曇りのち晴れ) 仕事の都合で兵庫の自宅で過ごす。 運動不足解消(=ダイエット)を兼ねて、加古川市の最高峰304mの“高御位山”をマイナールートから登る。山頂からは瀬戸内海が一望、東に明石海峡大橋、淡路島、西に家島群島、小豆島が良く見える。 この山の高砂市側南斜面は一昨年の山火事でまだ無残な姿をさらしている。ここにはヒメヒカゲの生息地もあったが、さすがに昨シーズンは姿を見せなかったようである。 たった2時間ながら汗だくでハイキングは終了。〔兵庫県東播磨〕 


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