新大駅前わたなべ眼科

眼科Q&Aコーナー(疾患別)

ぶどう膜炎


Q271 弟(28歳)のことなのですが、3年ほど前に原田病と診断され、再発を3回繰り返し3ヶ月入院しました。退院後再発はなく、万全というわけにはいかないものの普通に日常生活はできていますが、最近仕事がかなり忙しく、最近ではかなり眼圧が上がっているようです。今は点眼と通院は続けていますが、この先また再発という可能性はあるのでしょうか。原田病は完治しないのでしょうか。将来緑内障の危険が高いということで、そちらの心配もしています。再発防止のために何が日ごろ気を付けることなどありますでしょうか。某大学病院にかかっていますが、症例が多くなく主治医もはっきりしたことはわからないようで、手探り。。というような印象を受けます(H15.11.1)

A271 原田病の遷延例だと思います。再発を繰り返す場合は、ステロイドを少量継続して内服したり、時に免疫抑制剤を併用することもあるようです。眼圧の上昇はぶどう膜炎が原因である場合と、使用せざるを得ないステロイドが原因である場合があります。眼圧下降点眼薬でコントロールできていれば問題ありませんが、それでも眼圧が上がるようなら緑内障の手術が必要になることもあります。また、ぶどう膜炎が続くと白内障が出てくることがありますので、そちらも注意深く観察していかなければなりません。再発を予防するために気をつけることはありませんが、目がかすむなどの症状が出たらすぐ眼科を受診なさって下さい。


Q201 はじめまして、突然失礼いたします。10才の子供を持つ友人に頼まれて調べているのですが、7才の時に目の異常を訴え診察を受けたところ、ぶどう膜炎と診断されたそうです。しかしこの病気は子供がなるのは非常に稀で原因を調べてもわからないし、治療法がはっきりとしないと言われています。大阪にある専門の病院に診察されましたが、そこでも子供はわからないからはっきり言って診たくないと言われたそうです。キツイ薬を使っての治療方法、キツイ薬はなるべくなら使いたくないという治療方法、医者によって意見が違うみたいです。この先どうなっていくのかわからなく悩んでおられます。どうしたら本当に良いのか少しでも情報があれば教えてください。日本全国の中で発症されている子供さんは何人くらいおられるのでしょうか?よろしくお願いいたします。(H15.8.21)

A201 はじめまして。子どものぶどう膜炎は大人に比べると少ないのですが(全体の頻度はわかりませんが、全ぶどう膜炎の6〜8%といわれています。)、症状をなかなか表現できないので発見が遅れることがあります。原因不明なことが多いですが、若年性リウマチ性関節炎などの全身疾患に伴う場合は小児科と連携した治療が必要になります。治療としてはアトロピンなどの散瞳薬とステロイドの点眼が行われますが、眼底に病変がある場合はステロイドの内服も考慮されるでしょう。その場合、子どもの成長を妨げる恐れがあるので小児科医との相談が重要になります。大阪にいくつかある大学病院を受診なさってみてはいかがでしょうか。


Q197 原田病についてお聞きします。発病してから2ヶ月が経過し、プレドニンの量も2錠に減っているのですが、頭髪が毎日かなり抜け、白髪も少しずつ出始めています。これらは原田病の症状のようですが、どのくらいの期間で続くのでしょうか?完全に元に戻るのでしょうか?まだ20歳前なので気になって仕方ありません。これ以上抜けたりするのであればウィッグなどもと考えてます。もちろん病気の治療が先決でしょうが、精神的ダメージはかなり大きいです。今かかっている眼科の先生もはっきりとしたことをおっしゃってくれません。よろしくお願いします。(H15.8.18)

Q198 初めまして。姉が原田病と診断されました。ステロイドの点滴のために2週間程入院し、退院してから2ヶ月くらいたちました。視力も戻ったみたいで今までどおりにバイトをしたり、遊びに行ったり忙しそうな毎日なんですが、最近髪が抜けると悩んでます。確かに姉の髪は以前に比べてかなり薄くなってますし、お風呂や洗面所にも大量の髪が落ちています。これらの症状は治るのですか?それと、免疫が低下する病気なのにアルバイトやデートに忙しい毎日で大丈夫なのでしょうか?家族みんなとても心配です。的確なアドバイスよろしくお願いします。(H15.8.18)

A197&198 IPアドレスが同じようなのでまとめてご回答いたします。原田病はメラニンを産生するメラノサイトを攻撃してしまう病気なので、毛根に多く含まれるメラノサイトも障害を受けます。さて、脱毛と白髪についてですが、眼科の主治医に紹介状を書いてもらったうえで皮膚科の医師の診察を受けたほうがいいでしょう。ステロイドの量を増やしたり、局所的な治療を追加することになるかもしれません。


Q185 はじめまして、お忙しいところよろしくお願いします。40歳になる姉が飛蚊症の症状で受診したところぶどう膜炎と診断され、血液検査等の結果、原田病と診断されました。視力低下や失明の可能性、皮膚症状の説明を受けましたが、失明する可能性はどれぐらいの割合で起こりますか?現在はクラビットとフルメトロン点眼を行っています。定期的な受診を勧められており、眼痛やひどい頭痛などの症状が出た場合はすぐに受診するようにも言われていす。姉は元々視力が悪く、眼鏡とコンタクトレンズを使用しています、そのため視力低下に気付かず症状が悪化するということは考えられませんか?治療法としてパルス療法があると聞きましたが、それはどの段階で行われるのですか?失明した場合、もう視力は戻らないのでしょうか。私は看護師ですが、眼科疾患の知識が薄く、話せるドクターもありません、姉の気持ちを落ち着かせたく、先生にお尋ねした次第です。よろしくお願い致します。(H15.7.24)

A185 はじめまして。原田病で失明する確率については不明ですが、同じぶどう膜炎であるベーチェット病に比べればまれといえるでしょう。治療法としてはステロイドの全身大量投与が基本ですが、ステロイド全身投与を行わない方針の医師もおられます。ステロイド大量投与、またはステロイドパルス療法は病初期に行われないと効果があまりありません。十分な量のステロイドを初期に使用しないと炎症の遷延化につながるという意見が一般的です。原田病は遷延化したりしなければそれほど視力は低下しませんが、夕焼け状眼底という状態になると光をまぶしく感じてつらいことがあります。病状について正確に把握していないので言えることはここまでですが、主治医とよくご相談なさるようお話し下さい。


Q149 39歳の男性です。昨年の7月に原田病と診断1ヶ月ほど入院しステロイドの大量点滴を受けました。視力は回復したのですが、入院中に激しいめまいに襲われまた耳鳴り、高い音が響くようになりました。さらに原田病では起こるはずがないとのことですが、瞳孔が散瞳したまま動かなくなりました。3ヶ月程して少しずつ対光反射がもどってきましたが動きはおそく途中までしか縮瞳しません。神経内科ではフィッシャ症候群ににた脳幹脳炎を起こしたのだろうという診断です。MRIでは異常ありませんでした。今とにかくつらいのが頭がフラフラするめまい、頭痛、体のだるさが続いていることです。原田病の影響でしょうか。いつかは治るのでしょうか。ステロイドの内服は2ヶ月で止め今は0.1%のフルメトロンを点眼しています。よろしくお願いします(H15.5.6)

A149 原田病は全身疾患で、メラノサイトというメラニンを作る細胞に対する自己免疫疾患とされています。そのため、メラノサイトを多く含む皮膚、粘膜、神経系、眼球、内耳・前庭(内耳の隣にある平衡感覚を司る器官)などが侵されます。症状としては頭痛、耳鳴りなどから始まり、ぶどう膜炎による視力低下のほか、難聴、めまい、平衡障害が現れます。その後皮膚の脱色素や脱毛などがみられることもあります。ぶどう膜炎としては治っていても、全身症状としてまだ残っているのかもしれません。また、ステロイド使用後に体で作られるステロイドの分泌が減少していることや、糖尿病がでてくることがまれにあるので、コルチコステロイドの血中濃度や血糖などの検査をお受けになったほうがいいかもしれません。申し訳ありませんが瞳孔のことについては不明です。


Q126  現在29歳女です。14歳の時にぶどう膜炎になり、3ヶ月間入院・ステロイドの点滴などで失明は免れ、今は半年に一度通院・診察を受けています。父も私が発病する1年程前に、軽度のぶどう膜炎になりました(治療は通院・内服)。ぶどう膜炎は遺伝するのでしょうか。私が子供を生んだら、その子もぶどう膜炎になるのではと危惧します。どうか教えて下さい。よろしくお願い致します。(H15.3.18)

A126 ぶどう膜炎には、ケガや病原体が原因となる外因性ぶどう膜炎と、そうでない内因性ぶどう膜炎があります。内因性ぶどう膜炎のほとんどは原因不明ですが、ある種のぶどう膜炎では宿主側(自分)の免疫機構因子に、ぶどう膜炎になりやすいタイプをもつことが多いことが判っています。その因子とはHLA(human leukocyte antigen)抗原とよばれるものです。これは自己と非自己を認識するために重要な細胞の目印で、免疫系は自己の細胞には攻撃をせずに、細菌やウイルス、他人の細胞などには攻撃をするのは、このHLA抗原を認識しているためです。HLA抗原には様々なタイプがありますが、ベーチェット病や原田病、急性虹彩毛様体炎はあるタイプのHLA抗原を持つ場合になりやすいと言われています。HLA抗原はHLA遺伝子によって作られるので、HLA抗原に関係するぶどう膜炎に遺伝が関与することは否定できませんが、ぶどう膜炎になるかならないかはHLA抗原だけでなく様々な因子が関与してきますので、これらのぶどう膜炎が遺伝するということは言われていません。もちろん原因が全く判らないぶどう膜炎では、遺伝は考えにくいのではないでしょうか。


Q71 はじめまして、原田病の再発について聞きたいんです。今年の12月頃妻が、原田病と診断され、二ヶ月にわたりプレドニンを点滴して、無事退院したのですが、今年の5月初めての子供を授かりまた。順調な生活を送ってたのですが、おとといくらいから、目の周りが、じんじんする痛みがあるそうなんです。今日病院に行ったのですが、来週再検査をするみたいなんですけど、もしまた、あの薬を投与する場合にお腹の子供には、影響は?あるのですか?心配です・・(H14.11.28)

A71 はじめまして。原田病の再発の診断はあったのでしょうか?。診断されたと仮定して、眼底の方の網膜剥離が再発した場合はプレドニソロンの点滴をする場合がありますが、妊娠中の場合は白目にステロイドを注射するという方法もあり得るでしょう。網膜が問題なければ目薬だけの治療となるでしょう。まず原田病の再発かどうかを確認し、ベストの治療方針を主治医と相談の上お決め下さい。


Q44 初めまして。24歳男性の友人が原田病と診断され現在入院しています。治療法としては初期はステロイドの大量投与だそうですね。副作用についても説明はかなり受けたらしいのですが、骨粗しょう症、糖尿病、緑内障などどの程度の確率でなるのか心配しています。入院3日目には早ければ3週間、かかって10週間程度で目は見えるようになるといわれたそうなのですが・・また免疫抑制剤のため風邪などにかかりやすくなっていると思うのですが、もしそういった他の疾患にかかった場合、目への影響はどのくらいあるのでしょうか?教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。(H14.9.11)

A44 初めまして。原田病は初期のステロイド大量投与が治療の基本です。投与量を徐々に減量していくことになりますが、長期にわたって内服しなければなりません。副作用の頻度は約8%で、多くは消化器の潰瘍(約5%)だそうです。骨粗しょう症、糖尿病、緑内障も起こりえますが頻度は不明です。また免疫能が低下しますので、感染症には注意が必要です。(特に麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)は重症化します。)眼への影響は直接的にはありません。 


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