新大駅前わたなべ眼科
眼科Q&Aコーナー(疾患別)
A271 原田病の遷延例だと思います。再発を繰り返す場合は、ステロイドを少量継続して内服したり、時に免疫抑制剤を併用することもあるようです。眼圧の上昇はぶどう膜炎が原因である場合と、使用せざるを得ないステロイドが原因である場合があります。眼圧下降点眼薬でコントロールできていれば問題ありませんが、それでも眼圧が上がるようなら緑内障の手術が必要になることもあります。また、ぶどう膜炎が続くと白内障が出てくることがありますので、そちらも注意深く観察していかなければなりません。再発を予防するために気をつけることはありませんが、目がかすむなどの症状が出たらすぐ眼科を受診なさって下さい。
A201 はじめまして。子どものぶどう膜炎は大人に比べると少ないのですが(全体の頻度はわかりませんが、全ぶどう膜炎の6〜8%といわれています。)、症状をなかなか表現できないので発見が遅れることがあります。原因不明なことが多いですが、若年性リウマチ性関節炎などの全身疾患に伴う場合は小児科と連携した治療が必要になります。治療としてはアトロピンなどの散瞳薬とステロイドの点眼が行われますが、眼底に病変がある場合はステロイドの内服も考慮されるでしょう。その場合、子どもの成長を妨げる恐れがあるので小児科医との相談が重要になります。大阪にいくつかある大学病院を受診なさってみてはいかがでしょうか。
Q198 初めまして。姉が原田病と診断されました。ステロイドの点滴のために2週間程入院し、退院してから2ヶ月くらいたちました。視力も戻ったみたいで今までどおりにバイトをしたり、遊びに行ったり忙しそうな毎日なんですが、最近髪が抜けると悩んでます。確かに姉の髪は以前に比べてかなり薄くなってますし、お風呂や洗面所にも大量の髪が落ちています。これらの症状は治るのですか?それと、免疫が低下する病気なのにアルバイトやデートに忙しい毎日で大丈夫なのでしょうか?家族みんなとても心配です。的確なアドバイスよろしくお願いします。(H15.8.18)
A197&198 IPアドレスが同じようなのでまとめてご回答いたします。原田病はメラニンを産生するメラノサイトを攻撃してしまう病気なので、毛根に多く含まれるメラノサイトも障害を受けます。さて、脱毛と白髪についてですが、眼科の主治医に紹介状を書いてもらったうえで皮膚科の医師の診察を受けたほうがいいでしょう。ステロイドの量を増やしたり、局所的な治療を追加することになるかもしれません。
A185 はじめまして。原田病で失明する確率については不明ですが、同じぶどう膜炎であるベーチェット病に比べればまれといえるでしょう。治療法としてはステロイドの全身大量投与が基本ですが、ステロイド全身投与を行わない方針の医師もおられます。ステロイド大量投与、またはステロイドパルス療法は病初期に行われないと効果があまりありません。十分な量のステロイドを初期に使用しないと炎症の遷延化につながるという意見が一般的です。原田病は遷延化したりしなければそれほど視力は低下しませんが、夕焼け状眼底という状態になると光をまぶしく感じてつらいことがあります。病状について正確に把握していないので言えることはここまでですが、主治医とよくご相談なさるようお話し下さい。
A149 原田病は全身疾患で、メラノサイトというメラニンを作る細胞に対する自己免疫疾患とされています。そのため、メラノサイトを多く含む皮膚、粘膜、神経系、眼球、内耳・前庭(内耳の隣にある平衡感覚を司る器官)などが侵されます。症状としては頭痛、耳鳴りなどから始まり、ぶどう膜炎による視力低下のほか、難聴、めまい、平衡障害が現れます。その後皮膚の脱色素や脱毛などがみられることもあります。ぶどう膜炎としては治っていても、全身症状としてまだ残っているのかもしれません。また、ステロイド使用後に体で作られるステロイドの分泌が減少していることや、糖尿病がでてくることがまれにあるので、コルチコステロイドの血中濃度や血糖などの検査をお受けになったほうがいいかもしれません。申し訳ありませんが瞳孔のことについては不明です。
A126 ぶどう膜炎には、ケガや病原体が原因となる外因性ぶどう膜炎と、そうでない内因性ぶどう膜炎があります。内因性ぶどう膜炎のほとんどは原因不明ですが、ある種のぶどう膜炎では宿主側(自分)の免疫機構因子に、ぶどう膜炎になりやすいタイプをもつことが多いことが判っています。その因子とはHLA(human leukocyte antigen)抗原とよばれるものです。これは自己と非自己を認識するために重要な細胞の目印で、免疫系は自己の細胞には攻撃をせずに、細菌やウイルス、他人の細胞などには攻撃をするのは、このHLA抗原を認識しているためです。HLA抗原には様々なタイプがありますが、ベーチェット病や原田病、急性虹彩毛様体炎はあるタイプのHLA抗原を持つ場合になりやすいと言われています。HLA抗原はHLA遺伝子によって作られるので、HLA抗原に関係するぶどう膜炎に遺伝が関与することは否定できませんが、ぶどう膜炎になるかならないかはHLA抗原だけでなく様々な因子が関与してきますので、これらのぶどう膜炎が遺伝するということは言われていません。もちろん原因が全く判らないぶどう膜炎では、遺伝は考えにくいのではないでしょうか。
A71 はじめまして。原田病の再発の診断はあったのでしょうか?。診断されたと仮定して、眼底の方の網膜剥離が再発した場合はプレドニソロンの点滴をする場合がありますが、妊娠中の場合は白目にステロイドを注射するという方法もあり得るでしょう。網膜が問題なければ目薬だけの治療となるでしょう。まず原田病の再発かどうかを確認し、ベストの治療方針を主治医と相談の上お決め下さい。
Q44 初めまして。24歳男性の友人が原田病と診断され現在入院しています。治療法としては初期はステロイドの大量投与だそうですね。副作用についても説明はかなり受けたらしいのですが、骨粗しょう症、糖尿病、緑内障などどの程度の確率でなるのか心配しています。入院3日目には早ければ3週間、かかって10週間程度で目は見えるようになるといわれたそうなのですが・・また免疫抑制剤のため風邪などにかかりやすくなっていると思うのですが、もしそういった他の疾患にかかった場合、目への影響はどのくらいあるのでしょうか?教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。(H14.9.11)
A44 初めまして。原田病は初期のステロイド大量投与が治療の基本です。投与量を徐々に減量していくことになりますが、長期にわたって内服しなければなりません。副作用の頻度は約8%で、多くは消化器の潰瘍(約5%)だそうです。骨粗しょう症、糖尿病、緑内障も起こりえますが頻度は不明です。また免疫能が低下しますので、感染症には注意が必要です。(特に麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)は重症化します。)眼への影響は直接的にはありません。
緑内障 遠視、弱視、斜視 近視 ぶどう膜炎 眼外傷 眼精疲労 色素沈着、母斑