Story of Sui
〜夢への一歩〜
この物語は、山神翠が主人公の道中記特別編です。
武芸大会より、2年前の稲葉山城下町・・・
(稲葉山城下町)
山神玄斎「観月殿、どうやらだめだったようですな。」
観月 「ええ、やはり両家の溝は深い様です。」
玄斎 「今晩は、我が家に泊まっていっては?」
観月 「ありがたいですが、関所の宿場に連れを待たせていますので。」
玄斎 「薙殿ですかな?」
観月 「はい。また合戦になりそうですから・・・今回は、私も参陣しなくてはならないので。」
玄斎 「当家の者が、合戦場で観月殿に会わぬ事を祈ってますよ。」
観月 「私も同じ気持ちですよ。」
玄斎 「うちの娘が、初陣でしてな、家督を継がせる気など、まったく無かったのですがな。
母親譲りと言うか、気は弱いくせに軍学に秀でてましてな。」
観月 「確か、双子の姉妹でしたよね?」
玄斎 「ええ、姉は私に似たのか、気の強い娘でして、妹は母親に似て頭を使うのが得意でしてな、
武芸は、からきしなのですけどな、はっはっは!」
観月 「武芸だけが、侍の全てではありませんよ。」
玄斎 「我が家の家訓は、文武両道ですからな。もっと精進させねば。」
観月 「ふふ、相変わらず厳しい御方だ。」
そこに一人の女子が・・・
??? 「父上ーーーー!!」
観月 「おや?娘さんですか?」
玄斎 「姉の方です、気の強い娘ですよ。」
??? 「父上!!軍議が始まりますよ!!」
玄斎 「これ・・・大事な御客様が着ておるのじゃぞ・・・挨拶をせんか・・・」
??? 「御客様・・?武芸者には見えませんが・・・?」
玄斎 「失礼な事を申すな!!」
観月 「かまいませんよ。彼女の言う事は間違っていませんから。観月紫苑と言います、お見知りおきを。」
玄斎 「まったく・・・気ばかり強くなりおって・・・お前の未熟な腕では、観月殿の足元にも及ばないというのに・・・」
??? 「それは聞き捨てなりません!!私は、山神家師範 山神春菜!!お手前試させていただきます!!」
刀を抜き観月に向かって構える春菜・・・
玄斎 「やめんか!!馬鹿たれ!!」
観月 「山神家師範の力量試させて貰いますか。」
春菜 「無手で、仕合うつもり?!!」
観月 「こう見えても御仏に仕える身でね、合戦にでもならないかぎり殺生の道具は持たないのさ。」
春菜 「負けても言い訳にならないわよ?!」
観月 「かまわないよ。」
玄斎 「観月殿、加減してやってくだされ。」
観月 「ええ。」
春菜 「父上!!屈辱だわ!!」
観月に斬りかかる春菜・・・
観月 「ほぅ・・・師範というだけあって鋭い太刀筋だ。」
軽々と春菜の斬撃を避ける観月・・・
春菜 「な?!素早い・・・」
観月 「玄斎殿、春菜殿の刀は名のある刀で?」
玄斎 「あれは、護身用の太刀ですな。」
観月 「ならば折っても問題ないですね?」
玄斎 「ええ。」
春菜 「話しながら仕合うとは!!馬鹿にするのもいいかげんになさい!!」
観月 「よ!!」
春菜の刀を白刃取りして、そのまま折る観月・・・
春菜 「う・・そ・・・斬撃を受け止められただけじゃなく刀を折られるなんて・・・・」
観月 「若くして師範というだけありますね。まだ14,5ぐらいでしょう?」
玄斎 「14になったばかりですな。」
春菜 「完敗よ・・・」
観月 「うちの妹と一緒か、将来が楽しみな娘さんですね。」
玄斎 「もっと女子らしくならねば、嫁の貰い手に困ってしまう・・・観月殿うちのを貰ってくれはせんか?」
観月 「玄斎殿・・・冗談がすぎますよ・・・」
春菜 「・・・・」
玄斎 「春菜は、自分より強い男以外認めんらしいが、観月殿なら問題ないじゃろ?」
観月 「怒りますよ・・?春菜殿も困っているではありませんか・・・」
玄斎 「これは冗談がすぎましたな、観月殿には薙殿という、絶世の美女がいますからな。」
観月 「いや・・・薙とはそんな関係では・・・」
春菜 「観月様!!次に会った時には必ずあなたに勝ってみせます!!それでは!!」
屋敷に戻っていく春菜・・・
玄斎 「まいりましたな・・・まんざらでもない様です・・・」
観月 「困りましたね・・・話がこじれないうちに私は退散するとしますか。」
玄斎 「いつでも寄ってくだされ、待ってますぞ。」
玄斎に会釈して、関所に向かう観月・・・
山神 春菜
翠の双子の姉で14歳にして、山神家師範代となった武芸に秀でた才女。
翠とは、正反対の性格で気が強く、家督を継ぐために努力する翠を陰ながら応援する妹思いの子。
第一歩 「初陣」
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(稲葉山城下町 山神家道場)
翠 「はっ!!はっ!!」
道場で一生懸命素振りをする翠・・・
山上 「翠ちゃんよ〜少しは手抜かないと疲れちまうぞ・・・」
道場で寝転ぶ伸乃介・・・
翠 「軍議で私の初陣が決まったのです、少しでも強くならないと!!」
山上 「陣で指揮してるだけなら、武芸なんて必要ないって・・・織田の腑抜けにゃ陣まで攻め込めねぇよ・・・」
翠 「伸乃介さんみたいに強くなれば最前線での指揮も出来ます!!それに、織田家は強いですよ!
その証拠に、小牧山での合戦は未だに決着がついていません!!」
山上 「まったく・・・叔母さんに似てまじめすぎるんだよな〜この子・・・・」
翠 「伸乃介さん。手合わせお願いします!!」
山上 「はいはい・・・」
翠 「それでは・・・いざ!!」
翠の攻撃を受け捌く伸乃介・・・
山上 「さ〜て・・・どうしたもんかな・・・このまま受身ってのも性に合わねぇけど・・・
軽く突きでも出してみるか・・・」
翠 「はっ!!」
山上 「おっと!それじゃ軽く!!よっ!!」
翠 「くっ!!」
なんとか伸乃介の突きを避ける翠・・・
山上 「これぐらいなら、なんとか避けられるのか・・・ちょっとおどかしてみるか・・・はっ!!」
翠に当たらない様に連続突きを放つ伸乃介・・・
翠 「は、速い・・・」
山上 「お・・・見えてるのか・・・?もっと速くしてみるか・・・」
さらに速度を増す伸乃介の突き・・・
翠 「はぅ!!速すぎて避けられないです・・・」
山上 「おいおい・・・この速さでも見えるのかよ・・・動体視力だけなら刀慈並じゃねぇのか・・・?
反射神経は、目もあてられないけどな・・・・」
翠 「伸乃介さん!!速すぎて動けません!!」
山上 「あ〜・・・ごめんよ・・・今日は、このくらいにしておこうよ。」
翠 「はい!!ありがとうございました!!」
山上 「いや・・・俺は何もしちゃいないけど・・・まぁ・・・がんばれ。」
そこに春菜が・・・
春菜 「伸乃介さん!!」
山上 「ん?春ちゃんか、どうした?そんなに慌てて・・・」
翠 「春ちゃん、どうしたの?」
春菜 「稽古に付き合ってください!!」
山上 「なんだよ・・・いきなり・・・」
春菜 「もっと強くならなくては!!観月様に勝てるように!!」
翠 「???」
山上 「あん?春ちゃん負けたのか?」
翠 「え?春ちゃんが?!」
春菜 「尾張の方らしいですが・・・まったく歯が立ちませんでした・・・」
山上 「春ちゃんにそこまで言わせるとなるとかなり出来る奴だな・・・」
翠 「尾張の方って事は・・・次の合戦で・・・」
山上 「ああ、やっかいな奴がまた増えたって事だな・・・冴堂だけでもやっかいだってのによ・・・」
春菜 「父上の話では、雪乃丞さんより強いと・・・」
山上 「そりゃありえねぇだろ・・・武芸だけならうちで雪乃丞とまともにやりあえるのは、旦那か俺だけだぞ・・・」
翠 「私・・・初陣なのに・・・」
春菜 「翠は、なにも心配しなくていいのよ。翠の指揮する部隊は鍛冶隊だからね。
獅子王さんも雪乃丞さんも護衛に付いてくれるし、指揮補佐には刀慈さんも付いてるからね♪」
山上 「鬼神隊の指揮かよ・・・ある意味大変だぜ・・・?」
翠 「獅子王さんと一緒なら大丈夫ですよ♪」
山上 「旦那と雪乃丞が組んだら・・・織田の奴等壊滅だな・・・」
春菜 「陣警護には、獅子王さんが付いてくれるから、私は雪乃丞さんの補佐役として遊撃隊に入るわね。」
翠 「うん♪」
山上 「中陣は、確か佐々だろ?鉄砲隊はあぶねぇから気をつけろよ。」
翠 「はい!!」
春菜 「伸乃介さんこそ、左先鋒は冴堂隊でしょ?決着つけないとね。」
山上 「今までは、遊んでやってただけさ、次は首とってみせるぜ!!」
翠 「それでは、私鍛冶場に行って旗受け取ってきます。伸乃介さん稽古ありがとうございました。」
山上 「旦那によろしくな〜」
お辞儀をして鍛冶場に向かう翠・・・
(稲葉山鍛冶場)
獅子王 「刀慈!!玉鋼が足りねぇ!!」
刀慈 「親方・・・使いすぎですって・・・」
獅子王 「馬鹿野郎!!翠ちゃんの初陣だぞ!!負けは許されねぇんだよ!!」
刀慈 「うちの部隊は、佐々に遅れをとったりしませんって・・・」
獅子王 「誰が俺たちが負けるなんて言った?!!翠ちゃんの菊池槍を強化するんだよ!!」
刀慈 「強化って・・・十字槍でも作った方が早くありません?」
獅子王 「この槍には、特別な意味があるんだよ!!十字槍より立派な大業物に強化してやるぜ!!」
そこに一人の侍が・・・
鳳雪乃丞「刀慈よ〜、その菊池槍に関しては獅子王にやらせとけって。」
刀慈 「雪乃丞さん、軍議は終わったので?」
雪乃丞 「ああ、寝てたから良くわからんがな、とりあえず敵を倒せって事だ!!」
獅子王 「そうだぜ!!」
刀慈 「だめだこりゃ・・・翠さんもこの御二方を指揮するなんて大変だ・・・」
雪乃丞 「あ?!俺が居れば勝ったも同然だぜ!!この勝利を呼ぶ漢!!雪乃丞様が居ればな!!」
獅子王 「俺も居るうえに翠ちゃんの指揮だ!!勝ったな!!」
刀慈 「(あなた達は、指揮もなにもないでしょうが・・・突撃するだけでしょう・・・)」
鳳 雪乃丞
若くして斉藤家家老になり、合戦で圧倒的武功をあげる武芸侍。
腕力では、斉藤軍に並ぶ者が無いほどで、斉藤軍一の武芸者と言われる程である。
獅子王とは、親友の間柄で二人の豪気さは、戦局の不利を吹き飛ばす程である。
鍛冶場に翠がやってきました。
翠 「こんにちは♪」
獅子王 「お!翠ちゃん!!」
雪乃丞 「指揮官殿の御登場だぜ!!」
刀慈 「翠さん、こんにちは。」
翠 「若輩者ですが、指揮をとる事になりました。ご指導よろしくお願いします。」
お辞儀する翠。
獅子王 「大船に乗ったつもりでいな!!任せとけって!!」
雪乃丞 「俺達が付いていりゃ大勝利間違いなしだぜ!!」
翠 「はい♪」
刀慈 「親方も雪乃丞さんも単騎突撃は、やめてくださいよ。」
雪乃丞 「馬鹿野郎!!漢は一発単身突撃だぜ!!」
刀慈 「・・・・(やはりこの人達に戦略を求めるのは間違いなのだろうか・・・)」
翠 「合戦は、みなさんで協力し合って、一緒に勝利を喜ぶものですよ♪」
獅子王 「翠ちゃん、良い事言うじゃないか!!」
雪乃丞 「翠ちゃんに言われちゃしかたねぇな・・・指揮に従うぜ!!」
刀慈 「(猛獣2匹を手なずけてしまった・・・)」
雪乃丞 「神楽よ〜、翠ちゃんの旗出来たのか?」
獅子王 「おう!!強化した菊池槍に旗をつけたぜ!!」
翠 「ありがとうございます♪」
刀慈 「この人本当に菊池槍を大幅強化しちゃったよ・・・」
翠 「大切な菊池槍に部隊の旗、絶対に地に着ける事が無いと約束します!!」
大事そうに菊池槍を抱えて、決意を言葉にする翠・・・
獅子王 「織田の奴等にゃ翠ちゃんに指一本触れさせねぇよ!!」
雪乃丞 「佐々をぶっ殺したらそのまま本陣まで落としてやるぜ!!」
翠 「左陣と右陣との連携も大事ですよ♪」
雪乃丞 「おっとすまねぇ、そうだったな!!」
獅子王 「左先鋒は、伸乃介だが右先鋒は誰だ?」
刀慈 「右先は、由良さんと特さん、それに光秀殿ですね。」
雪乃丞 「由良が右かよ!!ってこたぁ・・・織田の大軍師様は右先か?!」
刀慈 「藍采和ですか・・・正式な軍師では無い様ですが・・・あの知略は脅威ですね・・・」
獅子王 「刀慈にそこまで言わせるかよ!!一発手合わせしてぇな!!」
雪乃丞 「だな!!」
翠 「いつの日か、私も軍師になれるようにがんばります!!」
獅子王 「翠ちゃんならすぐになれるぜ!!なんなら由良をぶっ飛ばして軍師になるか?!!」
雪乃丞 「協力するぜ!!神楽と二人で掛かれば余裕だぜ!!」
翠 「はぅ・・・」
刀慈 「恐ろしい事言わないでくださいよ・・・触らぬ由良に祟り無しですよ・・・」
翠 「由良さんは、強いですから♪」
獅子王 「タイマンするにゃちと厳しい相手だわな!」
雪乃丞 「どっちかが死ぬぜ!!」
獅子王 「まずは特命をぶっ飛ばすか!!」
刀慈 「なぜそうなるのですか・・・・」
翠 「味方同士、仲良くしないとだめですよ♪」
雪乃丞 「うむ!!」
獅子王 「そうだぜ刀慈!!」
刀慈 「いや・・・私は何も言ってませんが・・・・」
翠 「それでは、部隊の薬手配があるので薬座に行ってきます♪」
獅子王 「おう!!武器は任せておけよ〜!!立派な大業物を作るぜ!!」
翠 「よろしくお願いします♪」
お辞儀して薬座に向かう翠・・・
雪乃丞 「ところで刀慈!」
刀慈 「はい?」
雪乃丞 「藍采和ってのは、そんなにつえーのか?!」
刀慈 「水無月紫陽様の弟子ですからね。相当な力を持っているはずですよ。」
雪乃丞 「由良と同格って事かよ!!見つけたら勝負挑んでみるぜ!!」
獅子王 「俺もだ!!」
刀慈 「そんな事より本陣を落とすのが先決です・・・(これは、翠さんも大変だな・・・)」
(稲葉山城下町 薬座)
紬 「ちょっと由良ちゃん!!特さんに何を飲ませたの?!!」
由良 「うるさいから奪命丹を飲ませただけさね!!」
特命 「・・・・・」
紬 「特さん!!しっかりして!!」
泡を吹いて気絶する特命・・・
由良 「これでうるさいのが居なくなったさね!!」
マコ 「由良さんやりすぎですよ・・・特さん完全に意識を失って・・・」
由良 「特命は、意外と頑丈だからね!!このぐらいしなきゃ黙らないのさ!!」
紬 「気つけ薬よ!!飲んで!!」
特命に薬を無理やり飲ます紬・・・
特命 「ぐっは!!」
奪命丹を吐き出す特命・・・
紬 「ふ〜、これで一安心ね。」
マコ 「良かった。」
由良 「ちっ!!」
特命 「まったく・・・由良さんと一緒だと命がいくつあっても足りませんよ・・・」
由良 「あん?!喧嘩売ってんのかい?!!」
特命 「事実を言ったまでです。」
由良 「表に出ろ!この野郎!!」
特命 「またですか・・・落ち着いてください。」
由良 「うるさいよ!!はぁーーーーー!!」
紬 「ちょ、ちょ、ちょっと!!ここで術を使わないでよ!!」
特命 「少しは場所を選んでください・・・外でお相手しますよ。」
マコ 「紬、薬座に結界を張った方がいいわよ。」
紬 「そうね・・・んも〜見境無いんだから〜!!」
薬座前で対峙する由良と特命・・・そして薬座に結界を張る紬とマコ・・・
由良 「急々如律令・・・・大陣風!!」
紬 「え?!!こんな場所でそんな術使うの?!!」
特命 「まったく・・・場所を考えて・・・無駄か・・・はぁーーーー!!妖術束縛結界!!」
由良の術を結界で封じ込める特命・・・
マコ 「特さんったら、また古神典の腕を上げましたね。」
由良 「あんの野郎・・・新しい芸が増えてるじゃないかい!!こうなったら!!
急々如律令・・・大陣風・裏!!」
極大術を放とうとする由良・・・
紬 「特さん!!止めて!!城下町一角ごと消し飛ぶわよ!!」
特命 「ぐ・・・これ程の術はさすがに・・・・」
マコ 「早く皆さんを避難させなきゃ!!」
そこに翠が・・・
翠 「由良さ〜ん、危ないですよ〜〜〜♪」
由良 「お?翠ちゃんかい、初陣だってね!!」
詠唱を止める由良・・・
翠 「はい♪」
紬 「助かった〜・・・・」
特命 「翠さん感謝します・・・(もっと精進せねば・・・)」
マコ 「中心街一角消し飛ぶところだったわ・・・」
由良 「部隊の薬手配で来たのかい?」
翠 「はい♪」
由良 「あたしも手配に来たのだけどね、特命があ〜だこ〜だうるさくてね〜。」
特命 「軍師たるもの、万全をきして合戦に望むものです。」
由良 「薬なんざいらんさね!!あたし一人でも本陣まで落としてみせるよ!!」
特命 「今回の相手は、あの藍采和ですよ?」
由良 「藍ごときにゃ負けないさね!!」
特命 「困った御方だ・・・」
翠 「私も由良さんの様な立派な軍師になれるようにがんばります!!」
由良 「がんばんな!!応援するよ!!」
特命 「由良さんを目標にしてはいけませんよ・・・」
由良 「あん?!!」
翠 「お二人は、いつも仲が良くてうらやましいです♪」
由良 「は?」
特命 「はい???」
紬 「え??」
マコ 「???」
唖然とする一同・・・
翠 「喧嘩するほど仲が良いって言いますから♪」
由良 「はははは!!こりゃ一本取られたね〜〜!!」
特命 「ですね。」
紬 「不思議な子ね〜、みんなが和んでくる。」
マコ 「そうね。」
由良 「雰囲気がどことなくお師匠の娘に似てるね〜。」
特命 「紫陽様の?」
由良 「あたしの妹さね!ぷにぷにして可愛いんだよ!!」
紬 「ぷにぷに???」
特命 「由良さんの妹??」
由良 「今頃何処でなにやってるのかね〜?」
特命 「意味不明だ・・・・」
紬 「ところで翠ちゃん、薬はこの紙に書いてあるのでいいのね?」
翠 「はい♪よろしくお願いします。」
紬 「任せといて。」
由良 「合戦まで後少しだよ!初陣がんばるんだよ!」
特命 「獅子王さんと雪乃丞さんが付いていますから問題ないでしょう。指揮補佐は刀慈さんですし。」
紬 「刀慈さんが指揮補佐なら安心ね。」
マコ 「そうね。春菜さんは?」
翠 「春ちゃんも一緒の部隊です♪」
紬 「姉妹揃ってか〜がんばってね。」
マコ 「窮地になったら私達巫女隊や紬達医療隊を呼んでくださいね。」
翠 「はい♪」
初陣に向けて精進する翠・・・そしてついに初陣の日がやってきました・・・
(小牧山関所)
玄斎 「翠!!ここからは、己の力のみで歩むのじゃ、山神家の力量轟かせてこい!!」
翠 「お父様!!行ってきます!!」
玄斎 「うむ!!春菜!!翠の事、頼んだぞ!!」
春菜 「はい!!」
自分の指揮する中先鋒陣へと向かう翠・・・
(小牧山 中先鋒陣)
獅子王 「佐々の陣は、予想通り鉄砲で固めてるな!!」
雪乃丞 「こっちは、山の上に陣を構えたがこれでいいのか?」
刀慈 「鉄砲は、直進してくる者に有効ですからね、高台に陣を構えてまずは陽動に出ましょう。
そこからは、翠さんの指揮に任せます。」
翠と春菜が到着しました。
翠 「皆さん、この陣の指揮を担当させてもらう事になりました山神翠です、よろしくお願いします。」
部隊にお辞儀する翠・・・
獅子王 「てめぇら!!挨拶しねぇか!!!」
鬼神隊「よろしくっす!!」
刀慈 「それでは、陽動遊撃部隊の出陣ですね。翠さん、ここからはあなたが指揮官です。出陣の合図を。」
春菜 「翠!!夢への第一歩よ!!私達に合図を!」
雪乃丞 「準備は、出来てるぜ!!いつでもいけるぞ!!」
翠は、大きく深呼吸し・・・
翠 「鬼神隊、遊撃部隊出陣!!敵陣を
側面から分断せよ!!」
雪乃丞 「任せとけ!!野郎共いくぜーーーーー!!」
鬼神隊 「よしきた!!」
春菜 「翠!!存分にあなたの知略発揮しなさい!!
獅子王さん!!翠になにかあったらぶっ飛ばすわよ!!」
獅子王 「護衛は任せろ!!」
翠 「軍略家、山神翠、参ります!!」
軍略家として、山神家次期党首として、ついに翠が夢への第一歩を踏み出しました。
第二歩「信念」に続く・・・
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シナリオ作成担当 ルンファス
「シーさん(観月さん)から、話を聞いた時道中記を続けるべきか悩みましたが、書くべきと私は判断いたしました。
シーさんが仕事で忙しいので作成を担当させていただきましたが、私の判断で翠さんの身近に居る方を中心に
物語を作ってみました。この物語で翠さんを思い出してくれたら、そんな思いを込めて作りました。
最後に、残念ながらお会いした事はございませんが翠さんの安らかなご冥福を心からお祈りいたします。」
山神翠・春菜担当 ミナコ
「担当者として、ショックを隠せませんでしたが獅子王さんの「ありがとう」の一言が、私に書く勇気をくれました。
これからも翠さんの担当として精一杯書いていきますので、よろしくお願いします。
いつも道中記を楽しみにしていてくれた天国の翠さんに届くように本編と特別編を書いていきます。」