東北自動車道の上にかかる陸橋を
 アクセルを少し踏みこんで走らせた
 さらに伸びた木立の先が
 陸橋の欄干をとおりこして顔を覗かせる
 
 南へ向かいうなりをあげている
 下のハイウェイを走るトラック

 南と北と
 東と西と
 そして空へと
 交差するポイントで
 車を停める


 いきたかったのは、どっちだろ?




 
 とりあえずの日常の構図
 ベランダにぶらさがったTシャツやジーンズたちは、
 夏の強烈な日差しを浴びて、勝利宣言してるし

 窓の外で少年達は
 塀に自転車立てかけて、ただいまバスケットに夢中

 冷蔵庫からトマトジュースを取り出し、
 とりあえず夕方のニュースに目を通す
 どこかの爆発事故を伝える

 電話の向こうじゃ
 「とりあえず今はそれだけ・・・」と話してる。

 無色透明の未来・・・
 とりあえず今の不安



 
 不器用にしか生きられないきみがすきだ
 
 火の輪を前にたじろぐライオン
 炎の向こうに確かに観客の期待は感じている
 目をそむけ首をうなだれ、前足が何度も同じ土を踏む
 静まり返る空気を切って、ライオンの背中を何度も鞭が走る
 しかしその前足は一度も土を蹴ることはなかった
 諦めと罵声が投げつけられる

 夕べも同じ夢をみた
 言葉にすることもできず
 ただその瞳を濡らし、唇噛み締めている
 その不器用さがすきなんだ



 深い香木に囲まれた泉
 天空より舞い降りる光の粒子が
 アクアに賞賛と快楽を与える
 足元から一瞬にして駆けあがり、
 その体をクリスタルに包む
 ヴィーナス誕生!

 あたえよう!
 その体に、ダイヤモンドの慈しみ!


 今度きみに会いに行く時は・・・
 春まだ浅い3月
 津軽鉄道に揺られていこう

 きみは静かに冷たい土の下に眠る
 いまだ残る根雪を両手でかきわけて
 大地にそっとくちづける
 熱い涙を残して帰ろう
 
 きみはそれほどの愛に気付いていたのか



 サンダルで小石を蹴り上げた                                          
 小さな軌跡を描く
 しょせん石ころは石ころ
 昨日のことなんて忘れちゃえ

 見上げる夏の空
 青葉を射抜いた光の列は
 彼女の白い肩先に降り注ぐ

 今の自分と今の君が好きだ
 そういえるのなら、それでいいじゃない