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日本では、洋式の靴を履くという生活習慣が始まって130年たらずのことです。欧米の人は、朝起きてから夜ベットに入るまで靴を履いているようですが、日本人の日常生活においては外出する時をのぞき、ほとんど靴を脱いで生活しています。
私たちは、外出するときに靴を履きますが「足を保護する」ための靴が、履く人によって足に合わず苦痛を感じるのはなぜでしょうか。 靴屋さんの店頭で気に入った靴を見つけて、シューフィッターや店員さんに調整してもらったはずの靴が、しばらく履いているうちに足に当たって靴擦れなどの傷害が起きて困っている方は、以下を参考にしてみてください。
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靴は、私たちの健康に大きく関係しています。それを知るには足の構造と機能を知らなくてはなりません。
上の図を見てください。これは、右足を外側から見た骨の構造です。足の骨は全部で26個(種子骨を加えると28個)の骨があります。
そのうち指の骨が14個、中足骨が5個、踵部分に7個です。両足では52個、私たちの全身の骨の数は、206個ですから、足には、その4分の1の骨が集まっています。足は骨の他に、筋肉、腱、じん帯、血管、神経などから成り立っています。
足は、人間の体重を支えて移動させるために、「歩く」という運動をします。そのためには、骨、筋肉、じん帯が絡み合って可能にしています。人間の体重を支えながら、歩く運動をするために足は大きな衝撃を受けます。その衝撃をやわらげる役目が筋肉とじん帯です。
歩行の際に足の衝撃をやわらげるために、指の付け根を横に走る「アーチ」と、踵から第一中足骨先端に走る内側縦「アーチ」、踵から第五中足骨先端に走る外側縦「アーチ」の3つがあります。一般に「アーチ」といわれているのは内側縦アーチのことで、健康な人の「内踏まず」のことです。
アーチは筋肉とじん帯に支えられ、骨が弓型に並んでいてバネの役目をすることにより、歩行時の衝撃を吸収してくれるのです。
もしも、じん帯が緩んでアーチが崩れると扁平足や、つま先を圧迫するような靴を履いた場合に外反母指の原因等になります。
人間それぞれ姿かたちが違うように、その足も千差万別で同じ足はほとんどありません。それなのに今までは、かなりの靴メーカーにおいて、ファッションやデザインに、また、スタイルにと、消費者の購買意欲を狙って靴作りをしているのが大部分だったのではないでしょうか。
日本人の足型はここ数十年の間に大きく変化しています。それは、生活様式の変化、職業の変化に伴う日本人の体格の洋風化による理由とされています。
私が最近の若者の足型の測定から気のついた点は、甲の部分が(足囲と言う)が薄くなり、足の長さ(足長と言う)が長くなっていることです。また、最近の若者はやや緩めの靴を好んで履いているようです。
また、歳をとると、筋肉は縮む力は衰えないが、伸びる力が衰えてきて、歩行のときにきわめて不安定な状態になります。そのため、転びやすく、骨折しやすくなります。
若いころから、永年お付き合いを頂いている方の足型を、20代から60代の現在まで計測して、4型ほど靴型(靴をつくるための型として使用する)を作ったものがありますが、歳とともに靴型は小さくなり、全体の形に凹凸が出てきて、見た目にはスマートさが消えています。
靴型は靴作りの基になるもので、靴のスタイルはもちろんデザインにも大きく影響します。靴型は昔はすべて木で作られていたのですが、現在は、モデルのみ木型を用い、靴の製造にはほとんどがプラスチック型が使用されています。
靴型の一番大切なことは「足入れ」と「履き心地」です。靴型は足入れ、履き心地に大きく影響します。そのためには、履く人の足の特長をよく調べて、その人専用の靴型を作るのが理想ですが、オーダーでもしない限りは難しいでしょう。
しかし、普通の健康な足の場合は、特別に足が大きいか、小さい場合を除いて既成靴で履けるものが見つかると思いますが、足に何らかの障害のある(外反母指、ハンマートウ、爪の変形、靴擦れ、たこ、まめ、魚の目、足の皮膚病)方は、十分な治療をしてから、以下の製法等の靴をお勧めします。
製法では「カリフォルニア式製法」など。また、デザインでは「ワラビー」など。甲に使用されている革では「揉み革」など、を靴屋さんで選んで見ては如何でしょう。
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