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さて、今回で製甲作業も最後の「縫製作業」に入ります。靴は、数多くの部品の組合わせで出来ていますが、その中でも最も大きい部品である「製甲」から作業を進めてきました。
製甲はいわば「靴の顔」であり、お客様が靴を買うときに、一番先に目を惹かれる部分です。従って縫製部分はお客様も注意してよくご覧になります。
以下に、「縫製の目的(種類)」から進めていきますので、宜敷くお付き合いください。
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縫製の目的(種類)とは、様々なデザインによって、数枚の革を組み合わせてアッパーを作る場合、異なる二枚の革を縫い合わせていくことだが、靴の場合、大きく分けると以下の三通りがあります。
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重ね縫い(上図) 上下に重なった、二枚の革が正確に 縫い合わされている。 縫い割り(中図) 二枚の銀面を合わせて縫い、銀面を 開いて、表面からは「縫い糸」が見え ないようにする。 割縫い(下図) (中図)に縫った後、裏側にテープを 当て縫いつけることで、左右に引か れた場合の補強とする。 |
製甲用ミシンは何種類か有りますが、ここではごく一般的な「18種ミシン」について説明します。
使用前の準備作業
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「針棒」と「丸送」 りを上に上げ、 針止めネジをゆ るめ、針の長溝 を向かって左側 にして取り付け ます。上糸は、 図を参考にし て→の順に通 します。 |
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下糸は、左図 上から板バネ を手前に引い て釜蓋をはず し、大釜から 釜を取り出す →キャップを 開けてボビン を出す→糸が 右巻きになる ようにして入 れる→釜の糸 溝に糸を通し て蓋をする→ 下糸調子バネ の下を潜らせ て糸溜まりに 入れる。 |
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(左図上)下糸 調節ネジで、材 料を縫うのに充 分な強さにする (右上図)上糸 (中図)針足数 (左下図)押さえ (右下図)下糸 |
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ミシン針はミシ ンの機種によっ てショルダーの 長さが異なって いる。 幹には針穴まで ミシンに取り付 |
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ロックステッチ (錠縫い)は、上 糸と下糸が、材 料の厚みの中 間でロックされ なければならな い |
| 正しい姿勢 | 1 椅子の高さを調節する 2 正面から見て、身体の中心と針棒が一致する用に腰をか |
| 縫製を始める前 (電源を入れる前) |
1 電源のスイッチを入れる前にペタルを踏んだとき、ミシンの プーリーが軽く手で回せるか 2 電源スイッチを入れる前にペタルから足を離したとき、レバー 3 釜の中、及びボビンケースに、糸くず、ゴミなどが付着してい 4 糸、ハサミ、針、材料等必要な物が手元に揃っているか 5 針は正しく取り付けられているか 6 上糸、下糸は正しく取り付けられているか |
| ミシンのスタート 電源を入れる |
1 ミシンの電源を入れるときには、ペタルに足を乗せない 2 天秤が上死点にあることを確認してから縫い始める(天秤が 3 縫いはじめは、右手で上下糸を持って、2〜3針進んだら糸を |
| ミシンを止める (電源を切る) |
ペタルの後ろ側を踏んで、レバーを元に位置に戻して足を離す 電源を切ってからも、モーターは数分間惰性で回転をしている そのため、不用意に足をペタルに乗せないこと |
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1 腰革を裏側から合わせてバックシームを 縫い割りする。 2 馬を使って、くせつけ(つぶす)をする。 |
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1 棒市革を取り付ける。 2 ミシン掛けをする。 |
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1 爪革に、飾り革を貼り込み、ミシンを 掛ける。 |
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1 裏革を貼り込む。 2 鳩目穴を開ける。 3 トップラインに、ミシンを掛ける。 |
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1 舌裏を貼りつける。 2 ミシンを掛けて、さらう。 |
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1トップラインをさらってから、舌を取り 付ける。 |
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1 飾りミシンを掛けながら、舌を同時に 縫いつける。 |
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1 爪革を貼り込む。 |
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1 先裏を貼り付ける。 |
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1 枠ミシンを掛けて、裏革をさらう。 出来上がり。 |
「紳士内羽根式」のデザインには、靴の製甲を纏める上で多くの工程を含んでいます。
従ってこの製甲の纏め方が理解できると、他のデザインについては、部分的な作業
(裁断・漉き・折り込み・縫製)は、ほとんどの部分を応用することに出来ると思います。
婦人靴の場合は、材料(甲革)が一般に薄くなりますので、トップラインの補強、
伸びやすい部分の裏打ち補強(ダブラー等)などの作業が必要になってきます。
婦人用アッパーの纏め方については、いずれ折を見てアップいたします。
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