エスペランサ靴学院

2002年8月12日更新

エスペランサ靴学院の特徴

カリキュラム

【物創りの原理解釈及び全体像把握によるバランス感覚・発想力・応用力育成】

伝統的なイギリスやイタリアのハンドソーン(手縫い)靴の製法から、デッサン、デザイン画が描けるようになった上でのMacintosh IllustratorやPhotoshopによるデザイン画を描く方法、デザインや材料や道具の違いによる色々な靴の創り方などと、足と靴型との関係など、靴創りに携わる上で必須科目の学習により、機能性と優美生を念頭に考え、試し、発想し発展応用活用可能なカリキュラム編成となっています。

学生数

【一学年36名という入学者数の限定】

毎春の入学者の上限36名は入学希望者の方が増えても変えずに参りました。20数名では一色に偏りすぎたり互いに甘え合う傾向があり、少々多すぎるかな・・・・しかし互いに触発し合ったり、個性を我慢し合ったりできる人数が36名程度とかんがえております。

指導教員

【専門技術者+専任指導員】

靴のデザイナーやパタンナーや製靴技術に日々携わっている靴のプロと、指導育成の助けをしていく人員との強力によって、より実務的に近い高等技術の伝授と、固定観念にとらわれ過ぎず、個人の個性をも重視した、応用力育成の現場の実現を常に心がけております。

卒業後の進路

【進路指導と就職】

各人の将来の希望に繋がる進路や就職企業などを吟味し、靴業界及びアパレル関係企業からの求人票を募り、学生は説明会の参加、訪問などを重ねて進路や方針を決めて行きます。将来の希望は“オーダーの靴屋さん”“デザイナー”“とにかくクリエイティブな人に”など様々です。就職先はメーカーや問屋の企画職、木型モデリスト、洋服ブランド企業の企画職等です。実社会でプロとして働き更に実力視野を広げることが、夢への近道と考え進路指導にあたっています。

学校の所在地

東京都台東区東浅草一丁目】

ここは、日本の皮革産業の中心地である浅草の中でも特に中心に位置しています。実質的な材料道具購入などの便利さもさる事ながら、本校に学ぶ学生は日々靴に関わる様々な企業、人、ものに直接触れる機械に恵まれ、必然的に目、耳、完成が鍛えられることにより、現実や現実に甘んじず、よりよい道を目指して切磋琢磨し得る絶好の位置です。

作品と商品

【将来の夢への努力のバックアップ】

心と身体と技術とセンスを駆使して創る靴は人々に訴える作品となるます。しかしその苦力に見合う様ビジネスとして成立させていくには、就職してから商品としての靴に携わりながら、自分の時間に技術力などの向上に更に努めなければなりません。学院では作品展出品や雑誌媒体等への紹介など、卒業後も夢への努力を続けられている方々の支援に勤めます。

エスペランサ靴学院で学ぶと言うこと

足について、デザインの考え方、描く方法、表現手段、靴型、資材・・・・様々な方法とスタイルの靴の創り方の技術を教授し、学ぶ側がそれらを融和させ、人々の健康、美意識、文化や歴史などとバランスよく捉えて知識と技術の鍛錬に勤め、人々のこれからの未来に繋がる考査研究を重ね、個性を加えて発展させ、表現していける形態が教育方針で・・・・大切な時間と費用を費やしここで学んでくださる方々の将来の目標に繋がる礎の一端となることが教育目標です。

エスペランサ靴学院は1973年、神戸レザークロス(株)により創立を見ました。  

 1948年創立のこの母体企業は、靴の企画、発展、輸入・・・・小売り店、資材やヒールや靴底を開発生産販売する資材部から靴創りの基本となる靴型部まで・・・“物を創ってお客様のお手元まで”を一貫して把握することが“物創り”に携わる“責任と喜び”と掲げ、分業合理化の世の中の流れの中で、地道ながら安定した歩みを続けております。収益を学校に頼っておりませんので、実質的な利益を殆ど生み出さぬこの学校形態は成立しております。全日制の高等技術専門学校ですが、学生数の規定により学校法人の許可はなされません・・・・

世の中や学びにいらして下さる方々にとっての学校の存在価値の有無は重要ですが、学生数を無責任に拡大したり、名目上の強化に偏ったり、規定に縛られてまで法人にするよりも、常に改善して発展していける教育機関であってこそ、存在価値が有ると考えております。小さい学校ながら、資材や靴型のプロとの関わり合いが有り、自分で靴型を削って母体企業の靴型部で製靴作業に使用できる靴型へ導いて貰えたり、色々な素材を試したり・・・・・

広い視野を備えて靴の将来を築く人材育成の為・・・よく考え、試し、改善し新しい方法を見出し・・・ゆっくりなれど澱まぬ流れを続けていくことを信念としております。

エスペランサ靴学院で学ばれるということは・・・センスも体力も頭脳も要し、大変です。他の方法ともよく御検討の上、進路の決定を望みます。可能性へと繋がっていることを認識し、夢と希望を持って頑張れる気で・・・心していらして下さる方をお待ちしております。

靴創りに携わるということ

靴は足につけますが、身体で履く物です。

足や脚、腰・・・身体を守り、機能を助け、履く人を美しく見せ、装いのバランスを向上させ、履き心地良く・・・心豊かにする役目を担えることが望ましいのです。

しかしながら・・・足は人それぞれで形状、サイズ、骨質、肉質、筋の質に至るまで異なり、ひとりの人の右足と左足でも差が有り、歩き方や体質や生活様式によっても変形が生じる部位です・・・

よって、靴は規格化することが不可能で、世の中の急速な変化にも関わらずなかなか進展の見られない生活用品です。

現存する靴は過去の焼き直しが多く、生産工程においては、デザインは絵を描く担当があたり、足や靴の構造や材質についての知識の必要性よりも、海外有名ブランドの売れ筋情報を重要視・・・足との関係から靴の設計をして、そのサンプルを自らの手で創り、試し工夫することにより発展していけるのですが、デザインはデザイナー、パターンはパタンナー、製甲は製甲士、底廻りは底付士が・・・担当で細分化されてしまっているのです。各々の部門のプロは大切ですが、機能の役目や優美生のバランス全体を把握することが出来る、“靴好き”や“物創り好き”が必要なのです・・・

職人的やアーティスト的商法は、手で作ることや、英国・イタリアの昔ながらの手製靴のみに偏るか、靴型とか足の存在を無視して、工芸的形状的など表面的特性をビジネスにしております。

スニーカーの出現は画期的といえますが、履き方や風土によっては、蒸れなどにより、足を傷めてしまいます・・・

“一部のスニーカーのように、軽く動きやすく、足や身体との機能面での関係を重視していて”、“革靴のように風合い美しく、蒸れない・・・”且つ、“履く人を美しく見せる”そんな靴は未だ存在しておりません。

これから靴に携わっていくことをお考えになられる方々には・・・“雑誌に載っている英国の何々製法だけできればいい・・・”ではなく、“現存する靴のよい点を応用発展させ、オーバーな表現ですが、この宇宙上で必要とされる靴を創り出していくこと”を志のひとつに掲げて頂かなければ、意味がありません。

狂牛病や口蹄疫などの不幸が治まっても、大切な動物の命から頂く革の尊さは代わり有りません・・・そしてスニーカーにハイテクな素材が出現しても、足へのやさしさは革にはまだ勝てません・・・革、革以外の資材、足と身体と靴の関係・・・色々な製法・・・用と美を当然の基に靴を進化させて携わっていくことは、やり甲斐があり、大変で覚悟を要することです。

靴創りを学ぶということ

デッサン力は靴を履く足の形状の特性の認識を助け、デザイン力はその足の骨格や形状の特性を美しく活かす術の一部となり、身体や服とのバランスを考える助けにもなります。足学はデザインをする上での機能を考える礎となります。靴を創る為の靴型は、足の形状をそのままに型として削った物ではなく、「歩く」「走る」などの運動に関わる役目と足との関係とのせるデザインなどに合わせて設計切削され直した物です。靴型の知識を身に付けないと、せっかく考えて設計された良い靴型も台無しに使かってしまいます。意図してのそのような使い方は個性なのでしょうが、知らずに危険な使い方をしていたりします。

靴は非常に沢山のパーツから成っています。各パーツの役目を知り、資材同士の特性や活かし方を考えなくてはなりませんし、様々なスタイルや製法の実技実習を重ねて、靴の構造や手製と機械製各々の長短所を知りえ、長所同士を融合させて進展させられます。

他にも総合的にデッサン、デザインから足について、資材・・・そして創り方の実技実習までを教えている学校が無いことからもご想像頂ける通り、全行程を教えることも・・・教わることも大変です・・・一部門に逃げがちですが、人の生活に必須で、深くて、興味深くて発展の余地のまだある靴については、覚悟を決めて、しかし頭柔らかく楽しく学ぶことです。

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エスペランサ靴学院事務局

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