夜間照明で使用する蛍光灯は、外箱の色で大きく分けて青箱(昼光色)、緑箱(昼白色)、赤箱(電球色)の3種類が売られています。パソコン液晶画面の色は、使用している蛍光灯によって随分と色が変わる事に気が付いていますか?
普段パソコン画面の色温度の設定は
9300K を使用しています。夜間でも見た感じの色合いが変らないように、蛍光灯には緑箱を使用しています。青箱や赤箱を使用している場合、緑箱に変えてみたり、2灯式なら青箱と赤箱を1灯ずつ混ぜて使用してみると色の違いが分かると思います。メーカーのホームページには分光分布図や色温度、全光束の値が出ているので詳細が分かります。外光に近いのは青箱ですが、パソコンは室内で使用しているので緑箱の方が好みです。
液晶地上デジタルテレビは大きな液晶と言ってもテレビですから、従来テレビと同様に最初に設置してからは、明るさ設定と色温度設定を変更するだけで見始めました。W32L-H8000
は スタンダード設定から多少暗く設定変更するだけで、発色色味も良く肌色が気になる事も無く見る事が出来ます。ところが
TH-32LX500 はユーザー設定(初期値はスタンダード設定と同じ?)から調整を始めるが、どうしても好みの表示に調整出来ません。色温度を高にして眩しくないように明るさを調整すると、中間調が暗いので画面全体が暗く感じ、肌色は赤みが強て且つ暗い、調整が効いたテレビとは思えない表示です。
テレビに要求するのは、お茶の間テレビ画像、テレビから
2.5m 位離れて見て、眩しくなく、暗くなく程好い明るさで、発色が良い調整画像です。普段パソコンの液晶画面に見慣れ、W32L-H8000
は明るさとバックライト調整だけで見やすい画面になったので、TH-32LX500
も同様に調整できる筈だと試行錯誤しました。
パソコンの液晶モニタだと調整項目は主に、明るさ、コントラスト、バックライト、色温度ですが、テレビの液晶だと、明るさ、黒レベル、バックライト、色温度と、画面の明るさコントラスト調整に使用する調整項目が多少異なります。
私流ですが画面の明るさを調整する手順は液晶モニタの場合、画面の7割程度黒色を表示し、明るさ調整を最大にして画面の黒色が薄らと灰色に表示されるようにします。その状態から明るさ調整を下げ、画面内の黒色が一定の色から変らない状態になるまで下げ続けます。バックライトやコントラストの値によって多少引き締まらない黒になっているかもしれませんが、それが明るさ調整で出来る黒色です。次に白地に黒い文字を表示させ、バックライト調整を最大から下げ、白色が眩しくなく見やすい明るさになるまで下げます。その後、白地の黒い文字が見易くなるようにコントラストを調整します。
目安として、明るさ調整 50%、バックライト調整
70%、コントラスト調整 60%、に設定し、画面の明るさ調整はバックライト調整で行います。長時間画面を見る場合には、画面の明るさは初見で少し暗い程度で十分です。コントラスト調整を上げると画面が明るく(眩しく)感じます。バックライト調整を下げれば消費電力が下がり省エネです。明るさ調整を上げてバックライト調整下げれば、黒が表示出来て且つ省エネに感じるかもしれませんが、液晶の明るさ調整で黒輝度を上げてしまうと、液晶で表現出来る色範囲、黒から白への諧調が少なくなり、全体的に発色が抑えられた色味になります。明るさと発色の程好いバランスが必要です。因みに、この文章編集に使用している液晶モニタ調整値は、明るさ調整
50%、バックライト調整 60%、コントラスト調整
65%です。
テレビによって個体差は有ると思いますが、現在使用している調整値は以下の通りです。
W32L-H8000調整値
| 設定項目 |
設定値 |
| 映像モード |
スタンダード |
| 明るさ |
+24 |
| 黒レベル |
0 |
| 色の濃さ |
0 |
| 色合い |
0 |
| 画質 |
+1 |
| 色温度 |
高 |
| バックライト |
-16 |
| ディテール |
入 |
| コントラスト |
ダイナミック |
| 色温度調節 |
しない |
| フィルムシアター |
入 |
| 動画モード |
2 |
| 消費電力 |
低減(弱) |
TH-32LX500調整値
| 設定項目 |
設定値 |
| 映像メニュー |
ユーザー |
| バックライト |
0 |
| ピクチャー |
+25 |
| 黒レベル |
+10 |
| 色の濃さ |
-1 |
| 色合い |
+3 |
| シャープネス |
9 |
| 液晶AI |
オン |
| 色温度 |
高 |
| ビビッド |
オン |
| 明るさオート |
オン |
| テクニカル |
入 |
| エッジ補正 |
強 |
| 細部補正 |
中 |
| ガンマ補正 |
強 |
| 黒伸張 |
0 |
| 白文字補正 |
+8 |
| 消費電力 |
減 |
ブラウン管時代からですがテレビを設置して明るさ調整して、色温度調整があるものは色温度を調整すれば、普通に見続けられる状態になります。人物の顔の肌色と明るさが気にならなければ、画面の多少の色ずれ白とび黒潰れは固有の特徴として見る事が出来ます。
TH-32LX500 は明るさ調整だけでは流石に見続ける事が出来ませんでした。人物の肌が暗く赤が強い肌色で、明るさを上げても画面が眩しくなるだけで画面全体が暗く感じられます。そこで上記調整値のように設定を行いました。黒レベル
0 -> +10、黒伸張 +8 -> 0、ガンマ補正強、と中間調を明るくする設定にしました。肌の赤みを減らすために色合い
0 -> +3 も設定しました。機種固有の特徴である、液晶AI、ビビッドはオンにしてあります。
液晶の黒調整は、明るさオートオフ、黒伸張
0 にして、黒レベル最大値から見た目で黒が変化しなくなる値を探したところ
+13 程度で黒色に変化がなくなりました。そこで切り良く
+10 にしてみました。
肌色が赤みが強いのは、機種固有の特徴なのか、色相がずれているのか判断が難しいです。そこで画面をカメラで撮影してパソコンで調べてみました。
 |
W32L-H8000 |
| オリジナル |
| TH-32LX500調整中 |
| TH-32LX500スタンダード |
| W32L-H8000青画素 |
| オリジナル青画素 |
| TH-32LX500調整中青画素 |
| TH-32LX500スタンダード青画素 |
パネル解像度の1366×768の画像を作成し、SD
カードに保存、テレビで表示しました。撮影は
200万画素のカメラ付き携帯で撮影しました。手ブレや干渉縞明るさの違いが有りますが判断材料にはなります。
TH-32LX500 で肌色の赤味が強い画像を撮影し色相を調べた所、やはり赤でした。ペイントソフトで肌色を作成する場合、色相にオレンジ色を選択し白色と黒色を加え肌色を作成します。透明肌に近づける場合、さらに白色と赤色を加えます。テレビ画面の調整では、色相を変えるのは色合い調整、白色(彩度を下げる)を加えるのは色の濃さ調整、黒色を加えるのは明るさ(下げる)と黒レベル(下げる)になります。
撮影画像の中から色相画像を切り出し、W32L-H8000、オリジナル、TH-32LX500、TH-32LX500のスタンダード設定の順に並べてみました。また色相の状態が良く分かるように青画素のみも表示しました。青画素のみの画像で比較すると分かり易いです。W32L-H8000
はオリジナルに近い状態の色相位相ですが、TH-32LX500
は若干緑色から遠ざかる方に位相がずれています。この状態ではオレンジ色位相で表示する肌色は赤色位相に近づきます。これで
TH-32LX500の色合い調整は、緑色側に調整する必要がある事が分かります。
後はひたすら試行錯誤の末、上記のTH-32LX500設定値になりました。色合い調整をして何度も撮影して青画素で見ていますが、色相画面では色合い調整
+5 辺りまで調整可能です。+5 だと黄色がレモン色に感じられるので、間をとって
+3 で見ています。
テレビ個体差があるので、テレビに合った調整が必要です。筐体温度が上がり表示画面の明るさが安定するまでに時間が掛かります。W32L-H8000
は安定し易いですが、TH-32LX500 は安定するまでの時間にかなりばらつきが有ります。
お茶の間テレビとしての使用は、店頭デモやカタログスペックだけでは分からない点も有るようです。選択基準として高視野角且つ高発色、インパルス型の表示低残像処理のあるテレビとして
IPS 液晶を使用した W32L-H8000、TH-32LX500
を選択してみました。機能や画像の発色、諧調、輪郭補正、残像の発生具合など比較し細部を詰めていくと違いがかなり分かります。
SD カード経由でパネル画素サイズの
1366×768 画像を表示すると、 W32L-H8000、TH-32LX500
ともオーバースキャン表示となり、1366×768
画像全てを画面内に表示する事は出来ません。オーバースキャンで表示できない領域は
W32L-H8000 の方が大きいです。W32L-H8000
では低残像処理の度合い設定の為の動画モード調整が有ります。スタンダード設定では、動画モード
2 になっています。動画モード 4 が一番残像が少ないですが、画面輝度が下がり色味が変ります。明るさの再調整が必要です。普段動画モード
2で使用していますが、お茶の間テレビとしての使用には十分です。TH-32LX500
では肌色調整に四苦八苦していますが、W32L-H8000
では色温度調節とは別に明部暗部の色温度調節機能が有り、動画モード
4に設定した場合画面明るさと色調整に役立ちます。
TH-32LX500/W32L-H8000 以外でも使用しているテレビのマニュアルを読みながら、再調整するとお茶の間テレビとしてもっと見易い画面に出来るかもしれません。
気になる消費電力ですが、ワットチェッカーを使用して測定してみました。
| |
測定値/定格値 |
| TH-32LX500 |
約88-100w/160w
(約88は夜間蛍光灯下明るさセンサ使用時) |
| W32L-H8000 |
約98w/160w |
| 24型ワイドブラウン管テレビ |
約125w/135w |
省エネ設定バックライトの調整を行う事で定格値より随分と消費電力が下がっています。
|