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所在地:兵庫県温泉町海上小又川渓谷
訪問日:2004年5月2日
落差:10m 天候:晴時々曇り 徒歩:25分
カメラ:Nikon F5 Nikon Coolpix885
レンズ:ZmNikkor 24−120mm F3.5
ZmNikkor 70−300mm F4
フィルム:Kodak Ektachrome Dyna 100
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本格的に滝巡りを初めて丸6年。このシワガラの滝のことは常に頭の隅、いや中心に座を占めていた。それじゃあ、何故訪問滝が800本を超えるまで行かなかったのか、と問われれば、「避けていた」としか言い様がない。行くからには自分の技術で撮れる完璧な写真を撮りたい。それには撮影のTPOはもちろんのこと、撮影機材も十分に検討して失敗のないようにしなければならない、というプレッシャーもあったことは否めない。なにしろ一回行った滝には二度は行かないという、かたくなな主義もあるので、そのプレッシャーも相俟って中々行けなかったというのが本当のところである。同じようなことは秋田県の安の滝に行く時にも起こった。そのときはTPOのみ重視したため、秋田県へ下見には行ったりして慎重に機をうかがっていたものの、撮影機材のことまでは余り気にしなかったので、撮りたいアングルやリバーサルフィルムによる写真が欠落してしまったのである。シワガラの滝はその轍は踏みたくなかったので、Nikon F5を購入し、レンズも24mmの広角ズームを入手して、ポジフィルムの使用についても色々な滝を撮りまくって練習を積んでいたのであった。しかし、思い入れとウデは別物で、昔から「意余って力足らず」のところが私の性癖なので、さて、どうなりますか。不安一杯で出発した。
今回の滝巡りツアーでも当然のことながらこのシワガラの滝が中心で、まず5日間の内天気が良い日に行くことにして、それに他の滝を肉付けして行ったのである。5月2日の朝、先ず生野町の白綾の滝などで小手調べをして、温泉町に向かった。R9号線を西進して温泉町に入り、湯村温泉を過ぎて暫くすると、鳥取県境蒲生トンネルの1kmほど手前の左手に「おもしろ昆虫館」があり、そこを県道に左折する。2kmほど県道を南進すると、右手に鋭角的に上って行く道があり、道角に海上方面の標識があるので右折して行く。この道を道成りに行くと、海上の集落に至るので、なおも集落を抜け、棚田の美しい田園風景を抜けてどんどん上って行くと、右手道端に車3台ほど止められる駐車場と<シワガラの滝 1200m 難所あり>の看板がある。ここから歩きとなる。駐車場から右手前方の平らな遊歩道を100mほど行き、杉林を抜けると小橋が掛かっていて右下方に小滝が見える。カーブを3っつほどクリアーして上って行くと小尾根に出、標識に<シワガラの滝 800m、桂の滝 1200m>とあり、道は下りとなる。降りて行くと突然前方に4、5枚ほどの棚田が出現する。農耕機材の搬入、収穫米の搬出など、さぞかし大変だろうと思わせる。耕地に下りきった所にまた標識があるが、これが曲者で、矢印の差し示す左手の方へ真っ直ぐ進んでしまって、過去何人か迷った原因となった。
シワガラの滝のある谷へ降りて行く杣道は、標識と囲いのある農耕地の対角線上の丁度反対側にある。標識から左方向を直進してしまっても、現在は、農耕地の囲い(いのしし避け?) を巻くようにして右に降りて行く小階段があり、谷への杣道に合流する。あとはザレ気味のつづら折りを降りて行くが、トラロープが張ってあるのでさほど<難所あり>とも思われない。谷底に着くと、前方に滝の洞窟があるとおぼしき崖が立ちはだかっているのを見て、岩伝いに100mほど遡行すると洞窟前に立てる。洞窟前には巨大な門扉のような岩壁が立ちはだかっていて、入口には一面に座禅草が咲き乱れていた。洞窟の右隅に落下する滝の一部が見える。青の洞門だ!
洞窟入口と内部は砂利を敷き詰めたように比較的たいらで、水はくるぶし辺りまでなので、普通の長靴でジャブジャブと入って行く。洞窟内部は天井がドーム状になっていて、奥の方も綺麗に円形となって行き止まりとなっている。イメージとしては、エスキモーのイグルー(雪洞)内部のようなドームの天井の一部にぽっかりと穴が空いていて、そこから滝の水が噴き出て落下してくる、という按配である。写真は滝口反対側の壁をピッタリ背にして、広角レンズを用いて撮る。天井から雫が落ちるので、私は、風呂のシャワーキャップでカメラを包んで撮影した。早足で歩けば片道30分弱であろうが、杣道沿いザゼンソウ、ミヤマカタバミなどいろいろな花が咲いており、タップリ往復2時間を要したのであった。
この滝を後にして、私の信条「同じ滝には二度は行かない」がもろくも崩れ去って行く感覚を覚えた。
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