アルミニウム合金鋳物      JIS H5202:1999
Aluminium alloy castings

序文   この規格は、1984年に第2版として発行されたISO 3522 Cast aluminium alloys- Chemical composition and mechanical properties を元に、対応する部分については対応国際規格に整合させ、技術的内容を変更することなく作製した日本工業規格である。
   なお、従来の日本工業規格に相当合金のない国際規格合金もすべて規定し、その種類は記号によって区別されている。
1. 適用範囲 この規格は、金型鋳物、砂型鋳物などのアルミニウム合金鋳物(以下、鋳物という。)について規定する。
備考    この規格の対応国際規格を、次に示す。
            ISO 3522:1984 Cast aluminium alloys -Chemical composition and mechanical properties
            ISO 2378:1972 Alminium alloy chill castings-Reference test bar
            ISO 2379:1972 Alminium alloy chill castings-Reference test bar
            ISO 7722 1985 Alminium alloy castings produced by gravity,sand,or chill casting,or by related processes-General conditions for inspection and delivery

2. 引用規格 付表1に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版を適用する。
3. 種類の規格 種類及び記号は、表1、表2及び表3のとおりとする。
4. 品質
4.1 鋳物の品質 鋳物には、使用上有害なきず、鋳巣、介在物などがあってはならない。
4.2 化学成分 化学成分は、表4、表5及び表6による。
4.3 機械的性質 機械的性質は、次による。
(a) 特に指定のない限り 6.2による金型試験片又は砂型試験片によって代表する
(b) 6.2の引張試験を行った場合の試験片の最小値は、金型の場合は表7表8及び表9砂型の場合は10表11及び表12による。
5. 形状、寸法及び質量 形状、寸法及び質量は、図面又は模型による。寸法許容差は、注文者の指定による。特に寸法許容差の指定のない部分には、JIS B 0403 を適用する。
なお、ここに定めていない元素の分析方法は、受渡当事者間の協定による。
6. 試験
6.1 分析試験 分析試験は、JIS H1305,JIS H1306,JIS H1307,JIS H1352,JIS H1353,JIS H1354,JISH1355,JIS H1356,JIS H1357,JIS H1358,JIS H1359,JISH1360,JIS H1361,JIS H1362,JIS H1363,JIS H1364及びJIS H1365のいずれかによる
6.2 引張試験
6.2.1 供試材の採取 引張試験片の作成に必要な供試材の採取は、次による。
  a) 供試材は、特に指定のない限り1溶解ごとに1個以上を採取する。ただし、受渡当事者間の協定によって数溶解ごとに採取してもよい。
  b) 供試材は、鋳物鋳造の際に鋳造する。
  c) 供試材を採取する鋳型は、金型の場合は鋳鉄製とし、砂型の場合は、その鋳型材料は原則として鋳物に用いられるものと同一とする。
  d) 教試材を採取する鋳型の形状、寸法は、次による。
   1) 表1及び表2に規定する金型鋳物の試験片鋳型の形状、寸法は図1又は図3(省略)のとおりとする。ただし、AC7A、AC9A及びAC9Bの金型鋳物については、図2のとおりとする。
   2) 表3に規定する金型鋳物の試験片鋳型の形状、寸法は、図3(省略)のとおりとする
   3) 表1及び表2に規定する砂型鋳物の試験片鋳型の形状、寸法は、図4又は図5(省略)のとおりとする。
   4) 表3に規定する砂型鋳物の試験片鋳型の形状、寸法は、図5(省略)のとおりとする
6.2.2 試験片 試験片は、6.2.1に規定する供試材を用い、金型鋳物の場合は、図1又は図3(省略)の鋳型から採取した試験片は、鋳肌のまま試験に供する。図2から採取した試験片は、図に示す位置から採取しJIS Z2201の4号試験片に仕上げ、試験に供する。
砂型鋳物の場合は、図4または図5(省略)の鋳型から採取した試験片によって鋳肌のまま試験に供する。
6.2.3 試験方法 試験方法は、JIS Z 2241 による。
7. 検査
7.1 一般事項 鋳物は、4.の規定に適合しなければならない。鋳物本体から切り出した試験片でも引張試験を行う指定があった場合は、受渡当事者間の協定による。その場合は、金型鋳物は表7、表8及び表9、砂型鋳物は表10、表11及び表12の値に対して引張強さで75%以上(ただし、AC7A,AC9A及びAC9Bについては65%以上)、伸びで25%以上であることが望ましい。
7.2 分析試料 分析試料の採取方法及び一般事項は、JIS H 0321 による
鋳物の補修 鋳物には、埋金、溶接、ろう付けなどの補修を施してはならない。ただし、注文者の承認を得て、欠陥部分の補修又は漏れ止めの処理を施すことができる
9. 受渡しの一般事 注文時に取り決める一般事項は、受渡し当事者間の協定による。
10. 表示 受渡当事者間の協定によって必要であれば、鋳物には適切な方法によって、次の事項を表示する。
  a) 種類の記号若しくは対応ISO記号及び質別を表す記号若しくは対応記号。ただし、両方表示してもよい。
    b) 製造番号
  c) 製造業者名又はその記号



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