■傷のおはなし
形成外科とは、できものを取ったり、皮を植えたり、醜いきずあとをできるだけきれいにする科です。ところで、キズには切ったキズ、つぶれたキズ、そがれたキズなど色々あります。 きれいに治そうとするのは、「どのようにするか?」と言うと、早く治すことです。早く治すと言うのは、早く皮膚の成分でキズを覆うことです。
例えば、ヤケドのときは、深さでキズの治る期間がおおまかに決まります。1度と言う水疱のない赤いだけのヤケドは、1週間ぐらいでなおり傷跡は残りません。水疱ができる、2度の浅いヤケドは、2週間ぐらいキズが治るのに時間がかかります。この場合、キズは残りますが1年ぐらいたてば目立たなくなります。ここまでは皮膚の浅い所までのキズですから、痛みは強いです。なぜなら、皮膚自体で痛みを感じるので、これ以上深いヤケドのときは、あまり痛くありません。2度の深いものと3度のヤケドは醜いキズを残します。また、治るのに1カ月以上かかります。
このように、治るのに時間がかかるキズは、傷跡をのこしますので、開いた傷は縫って閉じれば7〜10日で治ります。なおかつ2週間以内に治るキズは、あまり傷跡を残しません。 ところで、よくキズを乾かせば治ると信じている方がいますが、それは間違いで、キズは治れば乾くので(角質層に覆われるので)単に乾かすと生きている細胞も干からびて死んでしまいます。形成外科の報告では、湿潤環境のほうが創傷治癒は早いとされています。 かさぶたを作って治す方法もありますが、感染のない(バイ菌のいない)痂皮(かさぶた)を作るのは難しく、感染があると、むしろキズが深くなってしまいます。早く治すには専門医の診察を受けるのが一番です。