新刊・近刊書のご案内
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詩集 父のこたえ
著者 殿岡秀秋
2011年3月3日刊行 94頁 W150H215
定価 2,000円+税
酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない
「霧の顔」より
詩集 草の色
著者 濱條智里
2010年9月25日刊行 68頁 W170H200
定価 1,500円+税
濱條智里は女流として、ヴィジュアル詩の制作
及び個展で活躍している。その延長線に植物画
がある。本詩集のなかの植物たちのきらめきと
ゆらぐ色彩たちは、彼女のイメージの集成である。
帯文(藤富保男)
詩集 一粒の影
著者 水根たみ
2010年9月20日刊行 76頁 W126H215
定価 1,800円+税
対象に目を注ぐときは、事実、現実を、
輸入する。さて作品化する段に変形して
輸出するのは詩の常識である。その加工
の妙を水根たみは持っている。
彼女の第五詩集である。
帯文(藤富保男)
詩集 変装曲
著者 坂東里美
2009年10月1日刊行 108頁 W170H200
定価 2,100円+税
私をすっぽり包んだ黄色いレース編みが一気に、
一気に無数の小さいキノコの変身した。
十一月一日、真夜中のことだ。
「粘菌生活」より
詩集 空のなかの野原
著者 萌沢呂美
2009年2月11日刊行 84頁 W136H217
定価 1,500円+税
空が
こぼれそうに咲いている
あふれ出て滝になる
真っ青な空
「植木鉢に」より
詩集 渦
著者 宮島智子
2007年12月25日刊行 94頁 W155H195
定価 1,800円+税
空 海 風
波は白いしぶきをつれ
柔らかく 強く舞踏
砂丘はロココ風な模様で装飾される
崩さぬように行ったり来たり
見えない絵を描く
「海辺」より
詩集 川猫
著者 苅田日出美
2007年9月20日刊行 88頁 W148H210
定価 1,800円+税
「茶柱がたつように/わたしという
もののなかで/言柱がたつことがある」
と苅田日出美は書く。これはまさにそ
の言柱から生まれた詩集である。
帯文(藤富保男)
詩集 静かな線
著者 浜名節子
2006年11月1日刊行 78頁 W135H188
定価 1,500円+税
遠くの空が暗い。雷鳴が聞こえたような気もした。黒い塊となったあの雲の下は、きっと土砂降りの雨だろう。一瞬の閃光。闇の中から明るく浮かび上がる町が、ひんやりとした風の中に見えたような気がした。黒く濡れた瓦屋根。雨上がりの水溜まりを越えて勢いよく宙をとぶ缶けりの音。空き地を走りまわる子供らの歓声。空には雲が流れている。
時々耳もとで「あなたには星屑のお席が用意されております」とか、しばらくすると、「海の泡となるかもしれませんよ」と、いう声が聞こえる。雷鳴がとどろく。光の階段がかすかに見えてきた。
わたしははじめて詩集という風船にのって飛んでみた
「あとがきに代えて」より
詩集 幸福なライオン
著者 青葉千春
2006年6月30日刊行 100頁 W148H212
定価 1,800円+税
青葉千春は喜びと幸せの裏に
目を配ることを忘れない。
そこに詩の波を感じ、巧みに
楽と苦を波動させている。
帯文(藤富保男)
詩集 パリ発東京行きのメトロ
著者 殿岡秀秋
2006年7月7日刊行 100頁 W152H215
定価 1,500円+税
パリのメトロで驚くのは駅名の表示が大きいことだ。駅に着いたら車内のどこにいてもプラットフォームを見れば、どの駅にいるかがすぐにわかる。ぼくが夢の中で掘りすすめた地下道で、パリのメトロと東京の地下鉄とが地球の大腸のようにつながった。ぼくはその途中に二十六の駅を作った。「死体運搬冷凍列車」から「地形図に隠された地図」まで駅名はパリのメトロ並みに大きく掲げた。ぼくはその地下道を現在という出口に向かってひた走る。
著者あとがきより
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
詩集 透明な影
著者 水根たみ
2006年5月1日刊行 60頁 W130H210
定価 1,500円+税
言葉を設置するのが水根たみの手法である。そのオブジェにも似た言葉たちがねそべっているかの如く、時には立ちあがって小躍りしているかの如く光彩を放っている。第四詩集である。
帯文(藤富保男)
エッセイ集 頬づえ
著者 佐藤詠子
2005年9月10日刊行 116頁 W128H187
定価 1,800円(本体1.714円)
「私は自然本来の音が季節から消えてしまったように思われる。」と佐藤詠子は言う。このエッセイ集は身辺雑記の形で書かれているが歴史の歯車をしっかり数えている。
帯文(藤富保男)
詩集 タイフーン
著者 坂東里美
2005年9月10日刊行 88頁 W155H220
定価 1,800円(本体1.714円)
坂東里美の作品の題名を見ただけで、奇行的変屈性があるのに気付くだろう。それら一つひとつがタイフーンの《目》であるかの如くに。彼女は反日常に現実感を与えつつ、沸騰する連想で新しい必然をつかんでいる。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
詩集 人体交響楽
著者 殿岡秀秋
2005年7月7日刊行 84頁 W155H220
定価 1,500円+税
『人体交響楽』はぼくの初めての散文詩集です。ほとんどが実際に見た夢を素材にしています。ただし、詩の展開は夢の通りではありません。現実的な意識の煮詰まるところで書き出し、それが溶解するところで終わるようにと努めてきました。
(著者「あとがき」より)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
著者殿岡秀秋さんのホームページ「詩とファンタジーのレシピ」。
詩集 手をふる 手をふる
著者 斉藤 倫
2004年10月10日刊行 70頁 W150H210
定価 1,714円+税
斉藤倫は〈有〉から〈有〉を引き算して
「痛い空虚があらわれる」と、さらに引き算していく。
その足ばやな展開に若さが漲っている。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
著者斉藤 倫さんのホームページ「手をふる 手をふる」。
詩集 水の底
著者 殿岡秀秋
2004年8月8日刊行 103頁 W150H210
定価 1,575円(本体 1500円)
私の詩は海から生まれる。それは無意識という深い海である。そこには様々な生き物がいて夢に変化して浮上してくる。
わたしはは広く海の中を知りたい。海の底にまで糸を垂らしたい。わたしの探求は続く、さらに無言の深みへと。
(著者「あとがき」より)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
著者殿岡秀秋さんのホームページ「詩とファンタジーのレシピ」。
詩集 青鬼草
著者 山本テオ
2004年5月31日刊行 76頁 W150H210
定価 1,570円(本体 1500円)
山本テオ。彼女は一粒の事象や、些細な事件
を丁寧に咀嚼し、反転させつつふくらませる。
それらが彼女の想像力に絡み、〈泡わわわわわ〉
と詩の形に仕上がっていく。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
著者山本テオさんのホームページ「ビーク」。
詩集 どんなに空がきれいでも
著者 中西邦春
2003年10月20日刊行 67頁 W150H210
定価1500円+税
〈自分自身がひとつの問いであり答えである〉
と著者は言う。
この詩集には、対象を呼び込みつつ
存在論を究明する姿勢があらわれている。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 かけらの夢
著者 殿岡秀秋
2003年5月10日刊行 120頁 W150H210
定価1429円+税
昨日まで行わなかったことを始める
まず机の上を片づける
引き出しで鳴き声がする
開けると黄色いひよこがいる
整理するにつれてひよこはふえて
机の上に上がったり
床に降りたりしてあわただしく動き回る
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 ゴロッケツの解決法
著者 山田京一郎
2003年4月5日刊行 100頁 W150H210
定価1800円+税
どこかシニカルでユーモラスな彼の
作品が発表されるたびに、われわれは
そのオリジナリティを楽しみ、新鮮な
表現に驚いたものだった。
「本書刊行にふれて」より(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 白い時刻
著者 水根たみ
2003年3月20日刊行 60頁 W126H210
定価1500円+税
これは、言葉がぶつかるのがあくまで
も、言葉であることを証明しようとした
詩集である。そこに拡がる屈曲した影像
たち。水根たみは彼女だけの詩の球技場
を作っている。
帯文(藤富保男)
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詩集 約束の半分
著者 坂東里美
2002年10月8日刊行 96頁 W148H210
定価1800円+税
人間、女に生まれたら生涯女性のまま。いのちある
人は死までが一直線。坂東里美はこの定説を種々の手
段で剥がそうとして詩を書く。 〈ヒトは幸福になる
ようには/デザインされていない〉と本人は言う。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 楽園
著者 田村奈津子
2002年10月11日刊行 60頁 W148H210
定価1500円+税
田村奈津子の心象風景は、曲線で直角を描こうとするような
詩のひねりを示していた。換言すると、堅固でそれでいて優し
さと嫋やかさを備えた筆致があった。彼女が幼少の頃にハイデ
ルベルグで過ごし、そこの学校に通っていたことも、いささか
の遠因だろうか。これは2001年10月に他界した本人の第六詩
集にあたる。この中には詩文の冒頭と末尾とで計ったように数
字を合致させる実験的詩群がある。かつて誰もが試みたことの
ない方法詩である。天才に夭折者が多い。挿画は画家の御母堂
による(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
●残部数部です(2004年9月24日現在)
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詩集 ささやかに蟻
著者 小林節子
2002年3月2日刊行 62頁 W148H210
定価1300円+税
ささやかに思える蟻の命、踏みつぶせば一瞬で終わりになる。
しかしその人間もボタン一押しで、瞬時に命を失ってしまう。
そう考えると、人間も蟻も命のささやかさに変わりはない。だ
から、どんな命でもきちんと見つめて生きたい。軽くてそれで
いて大切な重い命だから。
著者「あとがき」より
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詩集 縁速
著者 宗清友宏
2001年12月10日刊行 110頁 W145H220
定価1500円+税
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宗清友宏は存在について自問する。
そこには計測された像たちが、光の粒
となって点在している。薄い模様の美
を次々とめくって行くと時間が旋回し、
緻密な展開が広がる。
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 皮膚のまわり
著者 立野雅代
2001年11月1日刊行 96頁 W150H210
定価1800円+税
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皮膚のまわりにはたくさんの人がいる。
たくさんの人がいて、そこに<この世>というものが広がっている。
立野雅代は自らの皮膚を境目にして、この世との距離を測ろうとする。
その日々の測量のあわいから彼女の詩は現れる。それは時に苦く、
時に切ない顔をしてあふれ出してきたりする。
帯文(高階杞一)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 砂をめぐる声の肖像
著者 田中勲
2001年4月8日刊行 102頁 W130H215
定価1800円+税
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田中勲は訊ねる。言葉が砂の塔のように
もろく崩れ去るわけを。徒労といわれて
も、消えて行く言葉の瞬間の輝きを繋ぎ
とめるためだけのように書き続ける。懐
疑的にそれでいて真率な言葉を求めて。
帯文(藤富保男)
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詩集 石が伸びる
著者 常木みや子
2000年10月31日刊行 80頁 W137H180
定価1500円+税
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「空、地、海、石、雨、煙、雲などなど。
常木みや子は自然界にじっと目を注ぐ。
その一点からふりそそく光が彼女の詩である。」
帯文(藤富保男)
「一編の詩」で、 著者の作品
をご覧下さい。
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詩集 ピクニック
著者 関富士子
2000年8月10日刊行 92頁 W150H180
定価1500円+税
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関富士子は恋愛詩という枠でこの詩集を組み立てた。
みどりの風の日、手をつないだ恋人たちだろうか。
読者は相当なヒジテツを食わされる。無理はない。
彼女にとっての恋の対象は誰なのだろうか?
何なのだろうか?
濃い霧の中を、時速5メートルの自動車に乗った気持ち
で探してみるのが面白い。
「あなたとわたしは、にがい恋を颯爽と生きる。
光沢のある苦悩と翳の濃い喜び。
関富士子は心理の綾を丘のひだのように描いてゆく。」
帯文(藤富保男)
著者関富士子さんのポエムマガジン「raintree」のホームページも、是非ご覧下さい。
カバーや表紙イラスト描画の桐田真輔のホームページ「KIKIHOUSE」。
ギャラリーに、本詩集『ピクニック』をテーマにしたイラスト集があります。。
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