バリアフリーの部屋

「バリアフリー」とは何か?

「バリアフリー」という言葉は1974年国連の「障害者生活環境専門家会議」において

「障害のある人々が社会生活をしていく上での障壁(Barrier)を除去しょう」という

報告書のなかで使われた「バリアフリーデザイン」に端を発している。

高齢化の進んだ今日では、この「バリアフリー」の解釈を広義に捉えて進めなければ

「暮らしやすい高齢社会」は実現できない。

巷では「バリアフリー」イコール「段差のない事」と言った、狭義の捉え方が当たり前の様に、

されているがこうした狭義の考え方を一掃して、建築的、物理的にはもちろん、社会的、制度的、

また心理的な障壁となりうるすべてのものを取り除いていくと言う考え方でなくてはならない。

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ある会社の社長さんはお母さんの為に車椅子を買うことになった。

ところがお母さんは車椅子は要らないというのだそうだ。

よくよくその社長さんに聞いてみると、車椅子に乗せて歩けば転ぶ事も無いし、

移動時間も短縮できるし安全であると言うのだ。

お母さんの言い分は、すこしは時間がかかるが歩けるし、杖を使えば足腰も弱らずに、

同年輩にも、恥ずかしい思いをする事がないと言うのだ。 さて皆さんは、どう思われるだろうか?

この社長さんは、親孝行のつもりであろうがお母さんにとっては心理的な障壁である事は

間違いないのではなかろうか? この社長さんはユニバーサルデザインの開発を、

手掛けておられるのだが、このような考え方からユニバーサルデザインが生まれるはずはない。

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高齢者はあくまで「自立生活可能な高齢者」で多少の個人差はあれ、人間は誰でも加齢と共に、

身体的運動機能、感覚機能、生理機能の低下を免れる事は出来ない。

しかしながら、それがなるべくゆっくりと進むような方向に持っていくことを、前提に、

あらゆる障壁(バリア)を取り除いていく事が大切であろう。

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☆☆☆ 第二回 ☆☆☆

今回からは具体的に説明していく事にします。

寝室 (改装例から)

車椅子の生活をされているYさんの場合

「私は畳の上で寝たいんだ、ベットでは良く眠れない」

その条件をクリアする事になった。

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幸いにYさんは下半身がご不自由なだけで、上半身は健康そのもの、

握力もあり、ご自分の改造された車で会社に出勤もしておられる。

車椅子にも特徴がある。車に一人で乗るために左側、肘掛部分が、

取り外すことの出来る車椅子で運転席に乗り込むときは、

車の右側に車椅子をつけて、ドアを開け、その、外れる肘掛を外し、

横滑りして、運転席につく。

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設計段階からこのような行動を見てきた私には、まったくの不安も無く、

計画図書の作成となった。

畳床の高さ、食堂の椅子の高さ、浴室の浴槽の高さ、トイレの便器の高さを、

全て、車椅子の座の高さに揃える事で簡単に解決できた。(考え方)

ところが、実際に図面に取り掛かってみると大変な障害に逢ってしまった。

畳床の高さはこれから作るので簡単に車椅子の座の高さに合わせることができるのだが?

食堂の椅子、浴槽の高さ、便器の高さはそれぞれの使い勝手から高さを決められている。

それらの高さの違いをクリアしなくてはならないことに、やっと、気が付いたのである。

次回に続く

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☆大阪で建築に携わっている青年Sさんからの投書です。☆

前文略(管理人)

とても興味深い議論になりそうですね。

我が家の前の老夫婦もこないだ電動車椅子を購入したんです。

これは、ばーちゃんがじーちゃんの散歩を気ずかって購入した高価な買い物、

でも、じーちゃんは相変わらず杖ついてお散歩してるんです。

今ではばーちゃんがお買い物に使ってるみたいです。

このお家にはいす式階段昇降機もついてるだけど、ばーちゃんは 怖くて使ってないそうです。

それにしても車椅子とかエレベーターってなんとも合理的な道具ですよね。

ぼくはスロープは建築の最高の発明品だとおもっています。

フランロイドライトの美術館を想像してみてください。

人間的風景がそこには展開していると私は思います。  

後文略(管理人) 

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☆☆☆ 第三回 ☆☆☆

今回はいろんな形で情報を沢山いただきましたのでご紹介致します。

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☆元気な農業青年からのご意見です☆

前略(管理人)

 バリアは心の障壁。なるほど、その通りと思いました。

 よく、おざなりな手すりを目にすることがあります。

利用する人の身長や体型を無視するような手すり。

もちろん個人の家ならばそれでいいのでしょうが、

公共施設となればどうでしょうか?

それすらも屋内装飾デザインの一貫と見ることで簡単に解決できるように思うのです。

手すりやスロープで作ったデザインは、十分に考慮できるものでしょう。

 自然相手の農業をしていると思うのですが、仕事中はあらゆる物を利用します。

そして、その利用するものの中で、幾何学状の形をしているものは我々人間の作ったもの以外には、

太陽や月以外では存在していないといっていいでしょう。

 『きっちりとした』ものを人間が好むのは、人間が種として積み上げてきた

創造への依存心からではないかと思います。妥協がない、その幾何学的な形状は、

しかし、さまざまなものを削って作り上げたもの。

削られた『きっちりとしていない』部分にこそ、失われたバリアフリーの部分があるような気がします。

 自然に帰れ、なんてことは思いませんが、

失われた有用な部分を拾う作業は、この先も続けていかなければならない作業であると思います。

そこには、助けてくれるはずの無数の手すりがついていたはずなのですから。

公共施設についての感想です。

くだらない大理石のフロアをデザインするよりも、日本一使えて美しい手すりをデザインしようよ、

そう、思ったからです。

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☆ご夫婦障害をお持ちの方からのご意見です。☆

バリアフリー・・・お仕着せられたモノではなくて

一人一人、本当に必要なモノを考えなければならないと思います。

必要なバリアもある訳で・・・何でもかんでもフリーならば良いというモノでもないと感じます。

障害者、高齢者など限らず、バリアは誰にも有るものだと思います。

ある事でバリアを感じたら、その瞬間からバリアは存在する・・・

私はそう考えます。

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  皆さんも是非、ご意見をお寄せ下さい。採用の方には粗品を差し上げます。

次回に続く

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