理事長あいさつ
日本在宅医療学会 理事長 城谷 典保
厚生労働省による医療制度改革や診療報酬の改正などより在宅医療の推進が明確に示され、診療報酬でも在宅療養支援診療所の役割に重点的に診療報酬がつけられた。このような状況を背景に、在宅医療に関係する研究会や学会が幾つも設立され、それぞれの主旨に沿って大会が運営されている。
本学会は急性期病院と地域医療機関との地域連携の仕組みづくりや早期の在宅復帰とそれに必要な支援の方法、在宅治療にともなう諸問題などについて討議する場と考えております。そして、本学会は、「患者・家族にとっての継続医療」、「患者本位の医療連携」などをキーワードとして、医療機能の分化・連携の推進、在宅医療の機能強化などを目指していきたいと考えております。これらのことを通して患者・家族の目線に立った医療サービスの提供に寄与していきたいと考えるしだいです。
趣 意
さて 本学会は平成2年、癌患者の在宅治療ということで、在宅癌治療研究会を発足させ検討してまいりました。 そして、平成11年より「日本在宅医療研究会」、平成20年より「日本在宅医療学会」と名称を変更し、癌のみならず、対象を幅広く取り上げることになりました。学術集会を通じて実情に則した意見の交換を行い、将来の展望などを討論したいと考えております。 在宅医療は年々、その重要性が高まり、国民からのニーズも増大しております。 しかし、その十分な実施にはまだまだ多くの問題が残されております。病院のスタッフの問題、看護職の問題、家庭の問題、告知の問題、経済的な問題、薬剤や器材の問題をはじめ、保険制度も十分とはいえません。これら諸問題解決のためには、医師、看護職、その他医療従事者の側だけでなく、行政を含めた社会基盤の整備が必要であります。本学会は在宅医療について、広く各界からの討議を頂き、それによって進歩、向上をはかることを目的としております。