PORSCHE 911
(1964〜 )
1964 PORSCHE 911 (VITESSE)
1964 PORSCHE 911 (VITESSE)
1967 PORSCHE 911S (VITESSE)
1967 PORSCHE 911S (VITESSE)
1968 PORSCHE 911R prototype
(Corretto Collezione)
1968 PORSCHE 911R (Spark)
1973 PORSCHE 911 CARRERA RS 2.7
(UNIVERSAL HOBBIES)
1974 PORSCHE 911 CARRERA RSR
(UNIVERSAL HOBBIES)

1977 PORSCHE 911 TURBO (EBBRO)

1985 PORSCHE 911 CARRERA (NZG)
1985 PORSCHE 911 CARRERA (NZG)
1985 PORSCHE 911 CARRERA
Targa (NZG)
1985 PORSCHE 911 CARRERA
Cabriolet (NZG)
1987 PORSCHE 911 TURBO (NZG)
1987 PORSCHE 911 TURBO Targa (NZG)
1987 PORSCHE 911 TURBO Cabriolet (NZG)
1988 PORSCHE 911 TURBO Flatnose (NEO)
1989 PORSCHE 911 CARRERA Speedster
(NZG)
1989 PORSCHE 911(964) CARRERA 4
(CENTURY)
PORSCHE 911(964)CARRERA CUP (VITESSE)
PORSCHE 911(964)CARRERA CUP (VITESSE)
1991 PORSCHE 911(964)TURBO (MINICHAMPS)
1996 PORSCHE 911(993)TURBO (MINICHAMPS)
2001 PORSCHE 911(996) (MINICHAMPS)
2001 PORSCHE 911 GT2 (MINICHAMPS)
2004 PORSCHE 911 Carrera4 (MINICHAMPS)
1963年のフランクフルト・モーターショーにおいて
911のプロトタイプ「ポルシェ901」がデビューします。
翌1964年から本格的に生産を開始しますが、
フランスのプジョー社が真中に「0」の入る3桁の
数字によるタイプ・ナンバーを登録していたため、
「901」という車名は使用できず、911と改められて
発売されました。
356の後継モデルの開発計画は、1956年に
すでにスタートしていました。フォルクス・ワーゲンを
基にして誕生した356シリーズは、絶え間なく改良
が続けられ最高速度185km/hを誇るほどの
高性能モデルへ進化したが、デビュー当時は40馬力
だったフラット4エンジンは1600SCに至っては
95馬力を絞り出すまでになっており、その改良には
限界が見えてきていた。そういう経緯から白紙の
状態より後継車を造り出すことを決めました。
得意先であるアメリカ市場の要望を配慮しながら、
さらなる高性能と安全性を兼ね備えたモデルとして
911の開発プロジェクトは進められていきました。
デザイン面での中心となったのは、フェリー・ポルシェの
長男のフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェで、
フェリーやかつて356を手掛けたコメンダもアドバイス
を与えている。空冷水平対向6気筒ユニットをリアに
搭載するという骨格のもので進められたこの計画は、
大きな4シーター・モデルへ発展した時期があったが、
「一目見てスポーツ・カーと分かるクルマでなければ
ならない」というフェリー・ポルシェの考えにより、
2+2のボディとしながら、356より居住性と
ラゲッジ・スペースを拡大させながらも乗り心地と
操縦性を向上させる。そして、フォアカム・ユニットを
搭載した2リッター・エンジンの356カレラと同程度の
性能を持たせるという基本コンセプトで開発が進め
られ、最終的にはコンパクトな2+2クーペ・デザインに
落着いた。
広いガラス面を持った開放的なキャビンを実現しながら
頑強な剛性を確保するために一体式のモノコック構造
となったボディは356より僅かに長く、スリムになった。
サスペンションはラゲッジ・スペースの拡大と後席の
居住性確保のために、コイル・スプリングは用いられず
フロントがマクファーソン・ストラット+縦置きトーション・
バー、リアがトレーリングAアーム+横置きトーション・
バーというレイアウトを採用した前輪独立懸架と
なった。トランスミッションはポルシェ・シンクロ機構を
備えた5段M/Tで、シフトは左奥がリヴァース、
その手前が1速のレーシング・パターンであった。
ブレーキは、356Cシリーズで採用された4輪ディスク
ブレーキがそのまま使われており、ホイール・サイズは
4.5J×15インチで、165HR15サイズのラジアル・
タイアが組み合わされた。
このように911のボディや足廻りに関しては356を
踏襲しつつ発展させたものと言えますが、エンジンは
356から大きく飛躍したフラット6ユニットが911の
ために用意されました。
この901型、空冷水平対向6気筒SOHCエンジン
は、開発部門のチーフ・エンジニア、ハンス・トマラに
よりデザインされたもので、総アルミ合金製のクランク・
ケースやドライ・サンプ方式のオイル循環、チェーン
駆動のカムシャフト、バイラル構造のシリンダーと
いった特徴を持ち、1991ccの排気量から
130馬力/6100r.p.mを発揮した。901型は

その後の排気量アップにも対応できるように設計段階

から考えられていましたが、94年に登場した993の
3.6リッターエンジンも基本的には変わりがない事を
考えると、チーフ・エンジニア、ハンス・トラマの設計の
非凡さは「凄すぎる」の一言・・・。
こうして、ほぼプロトタイプの901そのままの姿で
生産が開始されると同時に好評を博した911
でしたが、唯一大きな問題を抱えている事が判明
しました。それは後輪にかかる荷重が大きいリア・
エンジン車に特有のオーバーステア特性が強く、
直進安定性にも幾分劣る傾向が見られたのだ。
そして、911はこういった特性を考慮してアンダー
ステア方向のサスペンションのセッティングがなされて
いましたが、さらにフロント・バンパーの両端に11kg
のおもりを付けるという苦肉の策が施された。

1965年にはオープン・モデルを好むニーズのために
911タルガが登場する。ちなみに「タルガ・トップ」
というネーミングは、ポルシェが活躍していたレースの
タルガ・フローリオに由来している。

1967年に、より高性能なモデルを求める声もあり
911Sが登場します。901/02型と呼ばれる2リッター
エンジンは、鍛造ピストン、強化コネクティング・ロッドの
採用、バルブ径の拡大、9.8:1に高められた圧縮比
ウェーバー・キャブレターへの変更などで、今までの
130馬力から160馬力へとパワーアップしました。
また、カレラ6とほぼ同じエンジンを積み、前後フード、
前後バンパー、フロントフェンダー、ドアをFRP化し、
内装などの軽量化により、ノーマルより200kg近く軽い
800kgの車重となった911Rが23台のみ生産され、
様々の記録の樹立、レースで活躍しました。

1968年には、これまでの911を911Lと名称変更
するとともに911T(Tはツーリングの意味)が新たに
加わり、T、L、Sの3グレードとなりました。
911Tは廉価版として位置付けられ、110馬力に
ディチューンされたフラット6ユニットを搭載、装備も
簡素なものに変更されています。
エンジンのクーリング・カバーはTが黒、Lが緑、Sが赤
と区別された。さらにこの年から、それまでマニュアル
のトランスミッションだけだった911にスポルトマチック
と呼ばれるセミA/Tがオプションで設定された。

1969年モデルは大きな変更が行われた。
エンジンには911Tを除いてボッシュ製機械式
燃料噴射装置が採用され、911Lは911Eに
移行しフラット6は最高出力140馬力を発揮した。
また911Sに至っては170馬力に達した。
また、クランク・ケースがアルミからマグネシウム製に
変わり軽量になっている。

1970年には、すべてのグレードのエンジンが
2.2リッターに拡大され、911Tが125馬力、
911Eが155馬力、911Sが180馬力となった。

1971年は大きな変更なし。

1972年からは年々厳しくなっていく排気ガス対策と
して、エンジンの排気量がさらに拡大され2.4リッター
となった。911Tは130馬力、911Eが165馬力
911Sが190馬力となり、低速トルクの厚みが増し、
それまでより扱いやすい特性となった。それから、
シフト・パターンが1速が左上に位置する通常の
ものとなった。

1973年モデルは細かい部分の変更が行われた
のみでしたが、この年は名車911カレラRS2.7が
登場します。「ナナサン・カレラ」と呼ばれる事で有名な
この911は、ボディを軽量化し2.7リッター・エンジンを
搭載したもので、グループ4スペシャルGTとして
ホモロゲーションを得るため限定生産された
レーシング・モデルのロード・バージョンです。
2.7リッター・フラット6ユニットは210馬力を発揮し、
最高速度240km/hを記録しました。
外観上は前6J、後7Jのホイールと太いタイヤを
カバーするため、フェンダーが大きく張り出し、大型の
フロント・スポイラー、リアのダック・テールが装着
されたことにより、その印象はアグレッシブなものに
なっています。

1974年、911シリーズは大きな転機を迎えます。
ポルシェは常に北米市場を重視してきましたが、
その北米の安全基準に適合させるために前後の
バンパーを大型の衝撃吸収タイプに変更すると
同時に、排気ガス規制対策としてエンジンを全車
カレラRSと同じ2.7リッターに排気量アップしました。
グレードはそれまでのT、E、Sの呼称をやめ、Tに
あたるベーシック・モデルが911、その上級版が
911S、最高性能モデルが911カレラとなりました。
911と911Sのフラット6には、Kジェトロニック燃料
噴射装置が組み合わされ、911が150馬力、
911Sが175馬力になり、911カレラのエンジンのみ
メカニカル燃料噴射が使われ210馬力を発生。
その他ポルシェのネーム入リフレクターがリアに備り、
インテリアにおいてはメーターやステアリングが一新
され、シートはヘッドレスト一体式のタイプが採用
されるなど、徐々に豪華になってきています。

1975年は、レース及びラリー用として3リッター・
エンジンを搭載したカレラRS3.0が109台のみ
限定生産されました。230馬力を発揮し、ホイール
は前8J、後9Jとなり、ブレーキは917用のアルミ製
4ピストン・キャリパーとドリルド・ディスクを採用。
その上ボディは900kgまで軽量化され、最高速度
250km/h、0〜100km加速5.3秒という
高性能を誇った。その他のモデルでは、大きな変化は
ありませんでしたが、ポルシェ初のターボ・モデル、
930ターボがデビューします。3リッター・エンジンに
ターボ・チャージャーを装着し、260馬力を発生、
シャシーやボディは基本的には911を踏襲しますが、
大パワーに対処するために各部は強化されており、
幅広いタイヤをクリアするように、フェンダーは大きく
張り出し、迫力も増してます。

1976年になると911Sがラインナップから外され、
代わって911の2.7リッター・エンジンが165馬力を
発生するようになり、カレラ・モデルの排気量が
3リッターとなり最大出力が200馬力となりました。

1978年、911シリーズは新たに911SCと名称を
変えました。それに積まれる3.0リッター・エンジン
は、その後細部の変更を行いながら1983年まで
造られます。

1983年から356シリーズの生産終了以来長らく
途絶えていたカブリオレが復活します。フル・オープン
となるカブリオレはわずか2〜3分で幌を収納する事が
可能で、ボディには剛性を確保するため、各部に
補強が施され、本革シートが標準装備となりました。

1984年モデルからの911シリーズは、これまで同様
クーペ、タルガ、カブリオレの3種類のボディが揃います
が、エンジンが3.2リッターとなり、全てがカレラの名
で呼ばれるようになりました。3.2リッター・フラット6は
日本仕様のカレラで215馬力を発生、1230kgの
ボディを245km/hまで引っ張りました。
外観上は911SC譲りのリア・フェンダーがやや
張り出したボディを持ちますが、フロント・スカートに
備わる角型フォブ・ランプが埋め込み式になり、
エンジン・リッドに「CARRERA」のエンブレムが
付くようになりました。また、928に採用されていた
テレフォン・ダイヤルと呼ばれるデザインの16インチ
ホイールがオプションとして設定されてました。
さらに、911ターボのシャシーとボディが与えられた
「カレラ・ターボルック」が設定されていました。

1987年から、日本仕様は出力が225馬力に
パワーアップされ、トランスミッションがポルシェ・
シンクロからワーナー・シンクロへ変更されました。

1988年、レースで活躍した935の人気もあり、数社の
チューナーがフラットノーズの911を製作する。
ポルシェ社にも通常のラインとは異なる特注モデルを
製作する部門があり、そこで製作されたポルシェ純正の
チューニング・カーである。

1989年には、スピードスター・モデルや軽量化が
施されたクラブ・スポーツ、さらには911の登場
25周年を記念したモデルが発売されています。

1989年に911は964として生まれ変わりました。
この964モデルからパワーステアリング、エアコン等も
標準装備となり、またティプトロニックと呼ばれる
オートマチックトランスミッションも導入されました。
ボディは従来の911のフォルムを継承し、リア・
ウイングは時速80km以上で自動的にせり上がり、
時速15km以下になると自動的に格納される
電動式可動スポイラーが採用されました。また
機構的には初めて4WDが採用されました。

1990年には2WDモデルが発表されました。
4WDモデルはカレラ4、2WDモデルはカレラ2と
呼ばれ、区別できる点はエンブレムぐらいしかあり
ませんが、ブレーキ系統が違い、カレラ2では通常の
サーボに対して、カレラ4ではセンターとリアの
ディファレンシャル用の油圧回路をブレーキの倍力装置
としても使っていました。4WDと合わせてカレラ4の
ブレーキは強力なものになってます。

1991年には、ターボモデルが追加されましたが、
ボディは964となったもののエンジンは930時代の
ものとあまり変わらなかったことから不評で、改良
されたターボSが81台だけ生産された後、1993年
カレラ2をベースとしたターボ3.6が発売されました。

1994年に再びモデルチェンジされて911は
993モデルとなりました。ボディの後部がマルチ
リンク・サスペンションを納めるために大きく拡大され、
フロントリッドの傾斜がなだらかになって、前後の
バンパーがボディとなめらかにつながるようになり
ました。ルーフとドア、そしてフロントリッドの形状は
964と同じです。

1996年に登場したターボモデルはターボ車としては
初めて4WDシステムを採用し(959は除く)、また
964のシングルから、タービンを左右各バンクに備えた
ツインターボとなりました。 また高性能モデルとしてRS
もラインナップに加わりました。排気量は更に3.8
リッターまで拡大されて300馬力を発生する高性能
モデルでした。

1996年には、フランクフルト・モーターショーで発表
されたタルガボディはガラスルーフ全体が電動でリアに
スライドするもので、剛性の点で不利は免れないもの
の、天気次第では手軽に開放感を味わえ、993全体
の売り上げの40%を占めるまでになりました。

1997年モデルとしてターボ・ボディのカレラ4である
カレラ4Sと2WDのターボ・ボディであるカレラSも導入
され993最後のイヤーモデルを飾りました。

1998年にフルモデルチェンジされて911は996
モデルとなりました。996は911で始めて水冷
エンジンを採用。伝統の空冷エンジンを捨てたこと
には未だに賛否両論がありますが、年々厳しくなる
排ガス規制、騒音規制をクリアして自動車メーカー
として生き残るには正当な選択かもしれません。
2000年には限定高性能バージョンのGT3が、
さらにターボモデルが追加されました。ターボモデルは
フロントのライト回りやフロントバンパーの形状が異なり
2002年からはノーマルのカレラもこの顔つきになり、
同時にボクスターとの差別化が図られました。
2001年にはターボモデルの高性能バージョンで
あるGT2が追加となり、また2002年にはカレラ4S
とタルガボディも追加となりました。
2004年から997モデルとなり「カレラ」と「カレラS」を
ラインアップ。丸型ヘッドライトの復活。デュアルアーム
式のドアミラー、120km/hで自動的に展開し、80km/h
以下で通常状態に戻るリヤスポイラーが特徴的。
PASMは、ノーマルとスポーツを選択できる(カレラは
オプション)。車高を20mm下げたスポーツシャーシ
(メカニカルリア・アクスルディファレンシャルロック付)も
両モデルにオプションで用意される。