1 新広島かきブランド“かき小町”を開発

概  要 

 広島かきを代表する“美味しいかき”づくりを目指し,昭和60年から周年身入のよい三倍体かきの生産技術を開発してきた。平成6年には全国に先駆けて幼生の大量生産,付着と養殖に成功した。

研究の内容

染色体操作技術の確立により,全国に先駆けて三倍体かきの生産手法を開発した。
親貝育成,幼生飼育,迅速かつ均一付着,餌料培養などの量産レベルの技術開発をおこなった。
養殖試験の結果,生殖巣が発達しない三倍体かきの特性を発揮し,産卵期の夏でも成長を続け,斃死も少なく味も良い,広島ブランドかきが生産できることを確認した(図1)。

現在,採苗器にして60万枚の種苗を生産し,県中部海域において筏22台で養殖を実施している(図2)。
平成6年,10年,15年に水産庁の定める「三倍体魚等の水産生物の利用要領」に基づいて,「広島産三倍体マガキの種苗生産及び養殖」が同利用要領に適合していることの確認を得て,県の指導監督のもとに養殖試験として実施している。
これまで採苗器への付着時に水槽底面へ付着していた幼生をシートへ付着回収する技術開発と,稚貝段階からのカゴでの一粒かき育成技術の開発により,かき小町の付加価値を更に高める一粒カゴ養殖試験を広島湾において実施中である。

産卵前,産卵後の普通かきと三倍体かきの写真
かき小町の殻付き商品

図2.かき小町の殻付かき出荷