Asteroid Lightcurve Data File
Hamanowa Astronomical Observatory
MPC code D91 Adati
| 2005WJ56 (NEO) | Result | Rotation Period : 0.182441 +/- 0.000060 day Amplitude : 0.151 +/- 0.002 mag, |
| 1. 小惑星の概要 特異小惑星2005WJ56は29 Nov, 2005 にLINEARプロジェクトにより発見されました。その軌道はATタイプに 属し、直径は1.8-0.8kmと見積もられています。この天体は2008年1月10日に0.0279AUまで地球に最接近し、 この時の日々運動は13°と高速で南下して行きました。 この時の光度は11等級と、特異小惑星としてはか なり明るいものでした。 2005WJ56の軌道要素を下表に示します。 Table -1 2005WJ56の軌道要素 *1
浜野和天文台ではこの小惑星の測光観測を近日点の前後の時期に行いました。 私達が行った観測期間 における2005WJ56の基本パラメ-タを表2に示します。 |
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| 2. 観測期間の小惑星の情報 Table -2 観測期間の2005WJ56の基本パラメ-タ *2
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| *2 平均黄道偏角は、(2008.5) ε : 23.43d を採用しています。 *3 観測の時期は2007年12月から2008年01月、全てのDataは10:00(UT)における数値です。 3. 光度曲線の作成 観測で得られたLightcurve図を下に示します。光度変化を示す線は(Dec-14,15,16)を赤、(Dec-24,26)を橙、 (Jan-01)を緑、(Jan-02,03,04)を青、そして(Jan-13)を黒で示します。 |
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![]() Fig, -1、 2005WJ56 Lightcurve RP: 0.182441, (光行差補正済、位相差補正なし) |
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4. 光度曲線の位相差補正 Fig-1において各日のDataの位相が、徐々に後ろにずれて行きます。これは小惑星が位置している黄経 の変化量に起因すると考えることができます。 補正計算に使用した自転周期の補正量を表3に示します。 計算式は deltaλ* Rp / 360 を用いています。 Table -3 自転周期への黄経変化補正( Revision quantity to rotation period. )
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| 次に、以上の補正量を各日の全ての時系列のdataに反映させてLightcurve図を修正します。 |
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![]() Fig , -2,3 黄経差補正後のLightcurve図 (Rp : 0.182441) (Revision quantity of lotation period. : corrected ) |
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各日の自転の位相が画一化されました。 補正して得られた自転周期を対恒星周期と呼び、2005WJ56の対恒星周期は0.182441dayと求まりました。 また光度曲線の光度変化量は期間が進むにつれて小さくなったことが示されています。 これは期間が進むにつれて、視線方向に対して小惑星の小さな断面を観測していたことに起因しています。 観測黄時期の太陽・地球・2005WJ56の相対位置の模式図を図4に示します。この相互位置で時間経過に伴い光度曲線の位相が後ろに移行するタイプの小惑星は逆行回転、前に移行するタイプは順行回転していることが指摘されています。これらの結果から、2005WJ56は逆行回転をしている。と言う事ができそうです。 |
Fig, -4. 観測時期の相互位置関係 |
| 5. 小惑星の軸比と自転軸の向きの解析 以上のdataは、小惑星が近日点通過前から通過後の比較的に広い黄経差をカバ-しています。 ここから 2005WJ56を3軸不等の楕円体と仮定して、その3軸a, b, c ( a > b > c )を求めます。 また、自転軸(c軸)を 天球のどの方向に向けているかを解析します。 最初に計算に必要な小惑星の基本情報を示します。 Table -4 観測期間の2005WJ56の基本情報
以上の情報をもとに、アンプリチュ-ド法( Amplitude Method, -Magnusson 1986 ) を用いて計算します。 Amplitude法の計算式は次のとおりです。 A(ψ,α) =1.25 log[{ (b/c)~2*cos~2ψ + sin~2ψ} / {(b/c)~2*cos~2ψ + (b/a)~2*sin~2ψ}] (1+ma) 上式でAは振幅、ψは黄道座標系で自転軸方向を示す2つの角度λ,βから求め、さらに小惑星の軸比a,b,c ( ここでa > b > c ) を仮定します。 今回の計算では λ0 : 0°から360°までの1°間隔で360通り、 β0 : +90から-90までの1°間隔で180通り、 またa,b,cを適時に変化させています。 mは0.015を採用しました。 この計算結果と実際に観測された光度変化量を比較して、標準偏差を計算します。 下に計算結果をグラフにプロットします。この図は黄道座標系における小惑星の自転軸の向きを示し、赤の 方向ほど自転軸が向いている可能性が高いことを示しています。 ![]() Fig, -5. 2005WJ56のσAの分布図 |
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Fig, 5から2005WJ56の自転軸方向は黄経λ: 10d (+3 / -3d), 黄緯β
: 19d ( +3 / -10d) 付近に存在すると思われます。 黄道座標系から赤道座標系に変換すると、自転軸は赤経α
: 0 h 04m 赤緯 δ : 21.3d となり、
この位置はアンドロメダ座のα星とぺガスス座のγ星を結ぶ線の中間地点です。 またこれらの解を導いたときの小惑星の軸比は、1.00 : 0.60 : 0.44 でした。 Fig, 4 では、自転軸の解が南半球にも存在しますが、図に現われたパワ-が小さいことを考慮して、南半球のピ-クは採用しないこととします。以上の結果求めることができた2005WJ56の形状モデルと、観測によって得られた情報を示します。 |
| 6. 結果 2005WJ56の観測結果
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