森田療法

 

   

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@

  強迫神経症の世界を生きて  

  ー私がつかんだ森田療法ー

  明念 倫子著白揚社:  1,890円:2009年

A

  実践・森田療法  北西憲二著:講談社 

 1300円+税:1998

B

 森田療法のすべてがわかる本   北西憲二著 :講談社  

1200円+税 :2008 

C

 私の人生を救った森田療法

 私はこうして「こころの病」を克服した

 辻村明著:ごま書房

 1300+税:2008

D

 生活の発見12月号  生活の発見会

E

  森田療法   岩井寛著:講談社現代新書

 700円+税:2007年

F

 神経症の時代

渡辺利夫:学陽書房1996年:(中古品しかありません)

G

 森田理論学習の要点  生活の発見会発行

 300円:2004年

 

  @ 強迫神経症の世界を生きて:明念 倫子著

    ー私がつかんだ森田療法ー

     Kyouha10

 

明念 倫子著白揚社2009年

  森田療法は入院や、外来受診をしなくても、しっかり本を読むことでも治療できる

そうです。著者は主に患者会「生活の発見会」の活動を通じて自己治療されています。

 森田療法における、病気の捉え方とか、治療法はとてもまとめることが出来ないので、

やはりこの本を読んでください。平易な表現で非常にわかりやすく書いてあります。

 著者の症状を以下に少し紹介だけします。

 「学校へ行く前の番、何度もランドセルの中身を調べないと落ち着かず、・・・

(確認恐怖症)

 「問題集を読もうとすると、となりの行の文字が視界に入ってきて、見ないように

すればするほど目に飛び込んでくるため、問題文の一行目から先に進むことが出来ず、

・・・(読書恐怖)

 「あれ、ガスの元栓を閉めただろうか?」という不安が浮かんだりすると

そのままでは集中の妨げになると考え、確認行為を繰り返すうちに(確認強迫)も

はまったしまったというわけです。」

 「正確にマークできているか?」という確認に時間をとられてしまい、

(司法試験は)不合格になりました。」

 「受験票が視界に入って集中の妨げになる私としては、見えない所へおいて

おきたい衝動に駆られるのです。その葛藤でこころがはじけそうで、試験どころでは

ありませんでした。」(雑念恐怖)

 

A 実践・森田療法北西憲二著

    406 

講談社:1300円+税:1998

 森田療法に以前から関心がありました。340年前に、京都の三聖病院に

 

森田療法の治療の現場の見学に行ったころがあります。その頃の私の理解では、

 

森田神経症といわれる狭い範囲の神経症のみにこの治療法は効く。入院療法が

 

原則であるということでした。今では、外来治療だけ、集談会(患者会活動)

 

だけ、森田療法の本を読むだけの治療もあります。

 今では神経症性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害などを含む広い範囲に

 

有効のようです。

この本はとても紹介が難しいので、ポジティブなキーワードと、ネガティブな

 

キーワードを羅列します。

ポジティブなキーワード

 

森田正馬:集団学習グループ「生活の発見会」:近代的な森田神経質:

自己治癒能力:自然療法:体験重視:主体的努力:日記療法:実態本位:

悩みと共に生きる:恐怖突入:自己受容:入院森田療法:臥褥期:軽作業期;

作業期:社会訓練期:建設的な行動;健康な自分の発見:発揮する人生:

悩むことは創造的である:呉秀三教授:

ネガティブなキーワード

 

 自己愛的:自己中心的:自然と思考との対立:思想の矛盾:気分本位:不眠恐怖:

予期不安:死の恐怖:マイナス思考:とらわれ:精神交互作用:

感覚と注意の悪循環:自我違和感:適応不安:内向的:心配性:対人的傷つきやすさ:

心気性:完全欲:優越欲求:健康欲求:支配欲求:きめつけ思考:べき主義:

自己嫌悪:視野狭窄:喪失体験:対人恐怖:赤面恐怖

 

B 森田療法のすべてがわかる本:北西憲二著

  Wakaru11

 

講談社  

1200円+税 

2008 

 

Iで紹介した「実践・森田療法」にイラストをつけ、チャートをいれて、

相当読みやすくしたものです。

文章のほうが好きだという方もおられますので、どちらが良いとはいいがたいですが。

 

C 私の人生を救った森田療法

私はこうして「こころの病」を克服した:辻村明著

  Tujimura  ← クリックすると拡大します

 

この本は1979年に出た本の復刻版です。

著者は東京大学文学部の教授でした。

急に心臓が締め付けられるような発作

予期不安で電車にも乗れなくなります

大学にもいけず、講義にも、講演会にもほとんど出れなくなります。

色んな検査を受けたが何も以上が無く、安定剤なども飲んだが効き目が

ありませんでした。

森田療法のことを知人から聞き、森田療法の治療を受けて立ち直ります。

第一次と第二次の東大紛争で、逃げ腰の教授が多かった中、

毅然と自分の考えを通し、学生の集団交渉のつるし上げにも負けずに矢面にたって、

がんばり抜かれます。

 自分が神経症になったことを告白し、自分の体験を新聞に載せ、多くの患者さんの

相談にのられます。

 

 辻村明先生の180度の、性格といっていいか、姿勢といっていいか、

生き方の変わりように、感動しました。

 

D 生活の発見会:森田療法

生活の発見12月号

   Hakken12   

 森田療法の患者会・研究会「生活の発見会」

(宗教団体の名前のようですが、宗教とは違います。)に入会すると

このような月刊誌が送られてきました。

 この月刊誌解りやすくて、読みやすくためになりました。

 以下のような記事がありました。

 森田療法に関する簡単な説明。

患者さんの質問に対する応答。

体験記。

各地の患者会「集談会」の報告。

各地の集談会の開催場所や時刻。

(中国地方は5団体ありました。)

 参考書の紹介。

 

 

E 森田療法:岩井寛著

  Morita12_3  

 

森田療法の第一人者、岩井寛の、ガンとの闘病をつづった遺書。

 末期ガンに冒されていることを告げられた東京慈恵会大学精神科教授岩井。

 死の恐怖を強く感じつつも、死と直面した今こそ、自分が長年取り組ん

できた森田療法の真価を問われると考え、残りの日々の生活を目的本位の

行動で充実させていこうとする。

癌で目が見えなくなる。突発性難聴で、耳が遠くなる。骨髄転移で首から

下がマヒする。痛みのため脊髄の硬膜外に何本もチューブを入れて、痛み

止めをいれては、なお痛みと戦う。最後に残された身体の機能は口だけ。

 岩田は最後の力を搾り出し、この「森田療法」を口述する。 

 生きていく限り絶対に避けることができない、不安感や恐怖感。

森田理論では、これらはあくまでも自然な感情の動きであり、理屈で

あれこれ考えて取り除くことはそもそもできないとする。むしろ、

それはよりよく生きる意味のある人生を送りたいとする強い欲求の

裏返しであるとし、積極的に肯定する。

 それを、岩田は身をもって教える。これは同時に崇高な遺書である。

 

F 神経症の時代:渡辺利夫著

  Watanabe_2  

1996年に初版され、初の開高健正賞を受けた名著です。

 

今頃まで、この名著を読んでいなかった不勉強振りを後悔します。

 

 最初の章は、「出家とその弟子」の作家の倉田百三が重症の神経症をわずらい、

 

森田療法で快復していく過程を詳しく述べています。

 

 第4章の聖マリナンナ大学教授岩井寛の、森田療法(というより森田哲学)に

 

支えられた、癌との闘病記録は、壮絶で、心打たれるものでした。

 

 以下、アマゾンのブックレビューより一部を引用しました。

 

「この本は、森田療法の入門編としても読めるし、よく知っている人にとっても

 

森田正馬、岩井寛、二人の人物をさらによく知るためにも非常によい。


この本の内容は、不安感、恐怖感という、人間が決して逃れることのできない苦しみに、

 

森田正馬と岩井寛の二人の精神科医が、彼ら自身若い時苦しみながらも、どう取り組ん

 

できたのかについての記録である。


特に圧巻なのは、森田療法の第一人者、岩井寛の、ガンとの闘病をつづった箇所。

 

末期ガンに冒されていることを告げられた岩井。


死の恐怖を強く感じつつも、死と直面した今こそ、自分が長年取り組んできた森田療法の

 

真価を問われると考え、残りの日々の生活を目的本位の行動で充実させていこうとする。


生きていく限り絶対に避けることができない、不安感や恐怖感。


森田理論では、これらはあくまでも自然な感情の動きであり、理屈であれこれ考えて

 

取り除くことはそもそもできないとする。むしろ、それはよりよく生きたい、意味の

 

ある人生を送りたいとする強い欲求の裏返しであるとし、積極的に肯定する。


私たちは、いたずらにとらわれの状態に陥らないように、それらの感情を取り

 

除こうとする無駄な努力を止め、感情は感情でそのままで、自らの人生を充実させ

 

行動をとりあえず具体的に起こし、それに意識を向けるよう努力すること。

 

そうすれば感情は自然と流動し苦しみも流れる。

 

神経症に悩む人々だけに限らない。


広く一般の人たちにとっても、どう生きるかについて学べる本である。」

 

G 森田理論学習の要点

   Moriron   

 定価 300円

(NPO法人:生活の発見会発行)

 

パンフレットの中に

「ものの性を尽くす:私たちの身のまわりの物質も、時間も、

私たち自身も有限のものです。たったひとつのもの、

たった一人の私、この人生、この瞬間を、最大限生かしましょう」

とありました。

 名言です。私流に言い直しました。

「ビッグバン(分子より小さい、無限に近いほどの小さい一点

からの大爆破:宇宙の誕生)から137億年がたちました。

ビッグバンは、偶然か、神か仏の意思かは別にして、

この私を今存在させるために生じたのだと思っています。

今、この瞬間、わたしが生きて、見聞きし、触れ、匂い、味わい、

考えるために、生じたのだと思っています。137億年分の1秒である、

今の人生を大切にしよう。」

    このパンフレットは受験の参考書のように

チャート式になって、よく短くまとめてあります。

 とくに、キーワードが、右の蘭に明示されていて、

便利です。

たとえば、「はからい」、「とらわれ」、「自己内省」など。


 

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