自閉症を治すために

  自閉症に関しての素晴らしい本を見つけましたので2冊紹介します。

 

@ もしかして自閉症?

   矢幡 洋(やはたよう)著: PHP新書:定価740円(税別): 2008年

  以前、「自閉症は冷蔵庫のような冷たい母親によって虐待されたトラウマによって起こる」

という「冷蔵庫マザー説」が有力だった時代もあります。しかし、今は大脳の器質的・機能的

障害によって起こるものだというのが主力です。

 文部科学省は「小中学生の約6.3%が軽度の発達障害であると想定される」

と衝撃的な2002年の全国調査の発表をしました。

 この本では、自閉症のチェックリストが20項目わかりやすく載っています。

例えば下記のようなものです。

@ 言葉の指示に対して、反応が後れがちである。

A ジェスチャーがほとんどでない。

B 宴や学校の話を全くしようとしない。

C 同じ遊びを繰り返す。

 アメリカでは、イヴァー・ロヴァースによる行動療法や、スタンレー・グリーンスパン

による発達的アプローチの技法がとりいれられ、自閉症の療育が進んで、相当な成果を

あげているそうです。

 この本の後半には、具体的な療育のコツがわかりやすく説明されて、感心しました。

 

 

A 「自閉症という名のトンネル」

「自閉症という名のトンネル」:日向祐子(ひゅうがひろこ)著:福音館書店:

1800円(税別):2003年発行:358p

 

   

 

ノンフィクションです。

自閉症者を理解するため、感動的な、もちろん一押しのほんです。

 広田萌音(ひろたもね)という自閉症児に、作者が精神病院の児童病棟で

保母として働き始めてであいます。作者は9年間、萌音ちゃんを中心に、自閉症児の

気持ちを理解し、「普通の」生活をしようと、悪戦苦闘します。

 萌音ちゃんと別れてから、十数年後、30代中ごろになった彼女と再会し、

東北の方にぶなの森を見に、2人で1週間の旅行にいきます。

人と人との関係で、進んでいく、友情物語のようです。

 

緒形健主役の被虐待児を問い扱った映画、「長いさんぽ」を思い出しました。

(私のブログで紹介しています。)

 

 

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