星和書店発行
2500円+税
2007年
大変役に立つ本でした。
小説風になっているので、引き付けていっきに読ませてくれます。
まず、一章でイギリスの ダイアナ妃が症例として報告されています。
分厚い本なので紹介は難しいので、印象に残った所を少し抜書きします。
「・・・定義が確立している十あるパーソナリティ障害のどれかに診断された
患者全体のうち、30〜60%がBPが、BPD と診断されています。」
「一般の人たちの間のBPD有病率は、・・・控えめに見積もっても2〜4%です。」
「精神科を受診している外来患者全員のおよそ10%、入院患者の20%以上が、
BPDの診断基準を満たしています。」
「BPDと診断される数は女性のほうが男性より3倍多く、過去20年間その割合は
ずっと変わっていません。」
「BPDの一番の特徴は、衝動性、人間関係、自己イメージ、気分の不安定性です。」
「最終的には、多くの医者は、医師の間にあるBPDの悪いイメージのためBPDと
診断するのを躊躇します。」
「BPDの人は自分をとりまく外の世界の特徴を、理想化するか、またはこき
おろすかのどちらかにしがちで、自分と他人との関係にもこのような『白か黒か』
というような認識をむりやり当てはめます。」
「BPDと診断された症例のうち約30%が自殺の転帰をとることが研究で明らかに
されています。」
思春期と前青年期(12〜29歳)で構成された自殺の危険性が高い集団において、
自殺を遂行した人の3分の1がBPDと診断されていました。」
「30代半ばか40代までには、多くのBPDの人は治療の有無にかかわらず
著しく改善します(明らかに治療はその過程を速めますが)。」
