kyoto green-farm

トウガラシ 類  の栽培

ナス科、原産地 南アメリカ  部分更新   2014,12,20

トウガラシ類は各地方に多種品種あり
それぞれ特徴があり面白い、夏野菜の中で
一番遅くまで収穫可能。仕立て方は末尾の
摘芯 一本仕立ては長期栽培には是非取り
入れて頂きたいです

普通仕立て、4月29日定植

5月15日

5月31日

6月20日 良く出来て、つった状態
(伏見長ト)

栽培
 品種名

 

 

伏見甘長、甘とう美人、ピーマン(京みどり、京鈴)、万願寺トウガラシ、ししとう、松の舞(旧名南禅寺)鷹の爪(辛い香辛料用、鷹の爪は大きくならないので間隔を狭く)。
実生購入苗使用 特に伏見甘長(タキイ種)は青枯病ウイルスに強く作りやすい。水田転換畑は青枯病が出やすいが、完全な畑では湿度が少ない為か殆ど発生せず、未だにピーマンを含む全てに接ぎ木苗は使用していないが連作も可能のようだが土壌伝搬性モザイク病があり2年以上は空けている。
尚唐辛子は一概には云えないが大きい物(品種)ほど辛みが少ない。又簡単に採種できるので自家採種する人があるが、非常に交雑しやすい物なので注意する。
性質
 
夏野菜の中で一番高温に強い。25〜30度。根が浅く夏の乾燥に弱く品質低下する事がある。大きくなると低温にも耐えられ露地でも冬近くまで出来る。栽培期間が夏野菜で一番長い。連作不可6年は開ける。

栽培概要

 

元肥 1平米当たり、化成肥料、220g 又は有機配合、800g。
ようりん、80g。   苦土石灰、80〜100g。
(PH6位)その他ナスの項に準ず。    (有機B配合は有機肥料の項参照)
定植法 2列植、株間 50〜60cm(後述の摘芯1本仕立ては2列植、株間40cm)
畦、支柱
(普通仕立て)
M形畦(トウガラシは根が浅いので他のM型畦より中央のへこみは浅くする)M形マルチ使用。定植時小支柱使用但し成長の良い時はナスと同じような1本型支柱がある方がよい、この場合1本型支柱を2列にする。
定植日 4月29日からのゴールデンウイークの間(トマト同様当地でも4月中旬に定植可能)
農薬 アブラムシ等予防に定植時アドマイヤー1粒剤、ピーマン、トウガラシ類共に
標準使用0.5〜1g使用。モザイク病の心配の場合は1〜2gとする。
散布農薬はなし。
セラ
ファーム
     21

 

 

京都府農業総合研究所が見いだしたPGPR(植物生育促進根圏細菌)を商品化されたJAS対応の微生物資材でトウガラシ類に使用すると根内に定着した菌の作り出す物質等で花落下抑制や土壌病害(青枯れ)にも強くなり収量も増加しトウガラシ以外にトマト、ナスにも効果が確認されているという。又すでに実用化されている菌根菌(AMF)との併用も効果が認められるとの事。
現在は全農京都で販売は京都府のみだが15年度から順次販売地域拡大予定。
 (根菌類は多種有るが地元京都開発品により掲載、トマトの項にも)
  使用法 育苗、@苗培土 1Lに同剤10g混入使用。Aポット上げ後1週以内にに500倍2cc潅注。B定植時の追処理として同500倍液にポットを浸漬。C定植後同500倍液を200cc潅注

4月
 1週
 
元肥施用 上記元肥を施用し上記の形に耕起畦立てをする。根は浅いが深耕する。
鎮圧

黒マルチ

余りにも軽い土の場合は畦上へ上がり足で軽く鎮圧している。当園の場合有機物の投入で土がホカホカになり気層が多すぎるので、日焼け防止の為(1Lの土が約750g)1L約900〜1000g位になるようにしている。一雨後、マルチをはる。
4月
 4週
  〜
定植
 

 

マルチに直径10cmの穴を開け、穴を掘り、苗ポット上1cm土が被さるように定植。
この時余り株元を押さえない、押さえると潅水がしみ込まない。
潅水は500cc程静かに潅水する。
アブラムシ土壌薬アドマイヤー1粒剤等を株元へ1〜2g 施用
5月
 1週

 
 

 

 

 

1本小支柱 長さ90cm位の支柱を直立に立てて紐で結ぶ、以後生長に合わせて、
結び又は吊ってゆく。
モザイク病
 
 

 

 
 

 

 

モザイク病は
汁液接触伝染(
タバコモザイク、トウガラシマイルドモットルウイルス他)
虫媒伝染(キュウリ、トマトアスパミーウイルス他)
とに分かれ汁液接触伝染
種子や罹病株の根等による土壌伝染、作業での鋏や接触の注意が必要で虫媒伝染はない。
虫媒伝染は鋏等による汁液接触伝染とアブラムシ等が媒介し土壌伝染はない。
モザイクと思われる縮れは被害の強い物は早く処分するが、以外と症状の軽い物もあり、
軽い場合葉も実も若干縮れ収量は当然落ちるが栽培可能な事もある。この場合は収穫や作業での汁液感染を十分に注意する。
見分けるのは困難だが汁液接触伝染(トウガラシマイルド他)の場合は被病株の根などの残さがあれば植え替えてもうつるので出来ればピーマンやシシトウには汁液接触伝染ウイルスの耐病種(京ひかり、京鈴)があるので使用する。この土壌伝染の残さは土が適湿時は3〜6ケ月で腐りウイルスは死滅し安全になるというが弊園では1年でも無理なように思えるのでトマトと相互して前述にもあるように2年以上は空けている。
5月
 3週

 

芽かき
  仕立て
   (右上図)
普通1番花より下芽は取る、又誘引もナスとにているが、枝の出方が全て普通2分、2分と二股に分かれその又の部分に着果する。育苗時低温に遭遇すると3本に分かれる時があるがこの場合は細い枝を取り2本にする。全て放っておくと2×2×2とねずみ算に枝が増えるので、内向き等適当に枝抜きする。
このような普通仕立てより下記の1本仕立ての方が長く元気が保てる。
V字型仕立て ナスと同じようにV字型に誘引する方法もある。
6月
  

 

 

 

 

潅水、追肥
トウガラシは根が浅く、乾燥に弱いのでマルチ栽培の(湿度が保たれるので)効果が大
マルチは最後まではずさない
急激に過乾湿にしないように、潅水するがナス程多くいらないが、M型マルチの中央谷部を所々
切りそこへ潅水する。
追肥も谷部の所々切ったところへ、隔週に施肥、化成肥料、40g。

整枝葉は
  美味しい

梅雨期に枝が混んできたら通風の為、中の枝、立ち枝等を切る(整枝)この整枝した葉は煮詰めると大変美味しい、
アヤツリ
(普通
 仕立て時)
 
トウガラシ類は生長が遅いときはやや枝を立てる(つり上げる)着果しない時は枝を下げる、(つり紐をゆるめる枝を開かす、開かない時は横へ引っ張ってでも開ける)、着果すれば又やや立てる
アヤツリ人形のように紐を引っ張ったり、ゆるめたりして成長、着果を調整する事が出来る。
7月
 1週

 

 

切り戻し
 (不良時の)

 

梅雨期に疫病その他で被害の出た時、早い内に切り戻しをしても良い。強く切り戻しても、栽培期間が長いので、再度収穫出来る。
又冬まで長期にわたり収穫する場合土質の項にもあるように性質上、夏の乾燥害には一番弱いので樹勢が悪くなった場合も切り戻しも良い。潅水だけ多くしても根が傷み枯れる場合がある切り戻しの場合根の酸素要求度も大きいので、やや強い目の中耕もし緩効性化成肥料を混ぜ込んで置く。

梅雨
 明け
  後
乾燥防止
二重マルチ
根が浅い為乾燥に弱く、又強光線の影響もでて色が悪く皮が固くなる事が多い。その為梅明け後は乾燥防止や地温を上げぬ為に黒マルチの上に敷き藁等で二重マルチをし出来れば少し日よけをする方が良い。潅水も十分にし、追肥も定期的にする。
病虫害

 

 

主な物はハダニ(ナスほどは出ない) 
チャノホコリダニ、ナスと同じで生長点が止まり元気がなくなり葉が縮れ表に縁が曲がる、実はコルク化(ナスの同虫の被害果に似る)等の障害が出る。。
アザミウマ(ミナミキイロも含む)でも似た症状が出る、葉(新梢部)も実も縮れる等。
青枯病、急性な萎凋症状病害である。急に青いまま萎れる。(トマトの項、6月1週、青枯病の調べ方参照)
8月
 

 

 

ホース散水
 
ダニにナスと同じ様に木全体に水をかけるホース散水は有効(ナスの項参照)
但し秋雨前線到来の頃には中止
尻腐病

 

 

園では8月になるとトウガラシ類に尻腐病が出る事が良くある。トマトにも出るナス科特有の生理障害高温期で乾燥も激しくカルシュームの体内移行が悪くなるのが原因。発病前にカルシューム剤の葉面散布はある程度の効果があると思う。
園ではトマトと共にロングショウカル(成分はN12−PK共に0、Ca23)を使用している。
同肥料は硝酸石灰の被服肥料で140日タイプを使用している。2年使ってみたが結果が良いのでトマトと共に次年度から本格的に使用。
辛味注意
 
夏の高温乾燥時に樹勢が悪い時(肥料潅水不足時も)堅くなり、品種によりピリ辛味が出る、特にシシトウ、松の前、このような品種は小さい内に収穫すると比較的良い、又辛い物は極端に種子が少ないので解ると言う。伏見長、京みどり等ピーマンはは出にくい。
収穫後の
 葉を食る
6月の整枝葉の項にもあるがトウガラシの葉は大変美味しい。方言では「きごうしょ」と呼んでいる小雑魚等とやや辛目に煮こんである。ピーマンも美味しい。
9月〜
初冬まで
  収穫
大きくなったトウガラシ類は低温に強い。ピーマンを屋外で12月31日まで生育収穫出来た(但し当然初冬には開花し結実はしない、出来た物が残っているだけ)
葉の一部に霜やけしていたが実には余り影響なく少し硬いが美味しい。

摘芯 1本仕立て

 
 

 

 

 

2003年から1本仕立てをとり入れています。方法も数種ありますが作業はあまり大差はありません。
@の隔枝捻枝はピーマン及び満願寺等茎の太い物に適します。Aの全捻枝やBのからめは伏見長とうがらし等茎の細いものに合うように思います。
 結果として、基本の@の隔枝捻枝が一番良い様に思います。普通仕立てに比較して初期収量が若干落ちるので晩秋迄の長期栽培向きで仕立てるのに手間がかかりますが良い実が多く収穫できます。
 @の隔枝捻枝の基本整枝が全ての栽培の基本です。@の隔枝捻枝は解り安いように基本を誇張して書いています。ABはイメージ図です。捻枝法は全て@の基本整枝です。
捻枝した枝が再度上へ上がれば又捻枝し下げる。
捻枝なし でもほとんど同じような結果が得られる。

@隔枝捻枝(基本誇張図)

ピーマンの1本仕立て

A全枝捻枝(イメージ図)

B紐からめ(イメージ図)

捻枝の仕方

 

 

 

捻枝は必ず曲げようとする節間を決め(中央矢印)両指でしっかり茎をやや潰し気味(潰しても可)に押さえてひねりながら曲げる。
ペンチで
   捻枝
トマトの連続摘芯の捻枝同様ペンチのギザギザ部で所定の箇所を水浸状に約1/2位迄はさみ圧縮し曲げても良い
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