kyoto green-farm

キュウリ(春〜夏)栽培   

 ウリ科、原産地インド ヒマラヤ山麓  部分更新2014,12,20

ウドンコ、ベト病の耐病種 夏すずみ を使った
ブルーム接ぎ木苗
の美味しい
元気なキュウリ栽培

キュウリは、自分で簡単に苗作りから出来る夏野菜の1つです。今栽培している
夏すずみ(5〜8月の栽培)はウドンコ、ベト病等はほとんど出ません(現在は多くの品種がある)但し
何年も栽培していると、土壌伝染病害(蔓割れ病等)が発生するのでこの場合は接木苗を使用する。 
基本的には連作不可で3年位開けます。

                定植後10日

5月16日

 5月31日

B がブルームレス、C がブルーム
共に夏すずみ。 A はシャキット
性質
 
キュウリは日当たりと湿潤地を好み、根が浅いので乾燥には弱い。冷涼な気候を好み(適温18〜22度)30度以上では生育が悪くなる。収穫目標は1本で約100本。
栽培
品種
 
 
夏すずみ(VR、 今までに栽培した品種、さちかぜ(四葉系で味はよいが病気に弱い)北進(初期収量も多いがウドンコに弱い)つばさ、夏ばやし(ウドンコ等耐病種)等栽培したが、現在は夏すずみが主力。
つる割れ病等発生するようになってから、接ぎ木購入苗使用(台木 新土佐等ブルーム台木)している。
新土佐台木は苗の頃本葉に少し奇形が出るが相性がよいのか樹勢が強く長期間良く成る。
 シャキット(短系四葉) 昔から美味しいキュウリと定番の四葉(スウヨウ)系。
 

ブルーム

 ブルーム
   レス
(ワックス系
接ぎ木苗の場合台木の種類により、ブルーム(実の表面にうすい白い粉がつく、(成分は糖類
珪酸、カルシューム糖)特に高夜温期になると多い)とブルームレス(前述の粉がでない)が
る。(上、右端画像参照)市場に流通しているキウリの殆どがブルームレスである(皮がやや
固いので市場で日持ちするし見栄えが良い)又ブルームレスの中でもワックス系と云ってより
照りの良く見栄えの良い品種が増えている。(夏のめぐみ、ハイグリーン、むげん、フリーダム
等)家庭菜園ではうすい粉など問題ない(食べる時水で洗えば自然に簡単に落ちる)
ブルームの方が樹勢が強くウドンコ病等病害に強く、しかも皮が柔らかでシャッキリ感が
あり歯ざわりが良く、昔ながらの美味しいキウリになる、又苗価格も安い(レスに比べ
10円前後安い)但し日持ちはブルームレスに比べ落ちる。
ブルーム台木は珪酸の吸収
が多く、ブルームレス台木は珪酸の吸収が少ないからという。尚 自根(実生)苗は
普通ブルームです。
栽培概要

 

 

 

 

 

 

 

元肥 1平米当たり、化成、200g 又は有機B配合、700g。
苦土石灰(又は硅カル)150g。  ようりん、80g。(PH6〜6.5)
(キウリは病害予防の為珪酸を施用する、その為苦土石灰の代わりに珪カルを使用するが、熔燐にも含まれているので熔燐使用の時は珪カルを使用していない、どちらかといえばキウリには珪カル使用の方が良いように思われる、珪カルも石灰を約50%含み苦土石灰と石灰分は同量である) 
 (有機B配合は有機肥料の項参照)
定植日 4月29日(みどりの日)からのゴールデンウイーク
定植法 2列植、間隔(株間)35cm(普通は1列植が多いが2列の方が、潅水、支柱誘引で良好。面積当たり収量多い、家庭菜園の場合、小面積栽培でないので、通風も大丈夫)普通は1本仕立て。
接木苗の場合樹勢が強く長くなりすぎるので親蔓ピンチし子蔓による2本仕立ても可能この場合は株間が約60cm位となる。ただし苗は多くいるが親蔓1本仕立ての方が収量はやや多い。
畦支柱 M形畦、M形マルチ、W形支柱、(畦形、支柱形等各基礎編参照)
農薬

 

定植時アブラムシ等予防にモスピラン粒剤(0.5〜g 株元施用)又はアドマイヤー1粒剤(1〜2g)どちらも1回のみ。
両粒剤が入手出来ない場合はオルトラン粒剤
以前はオルトラン粒剤であったがアブラムシへの効きの悪さとミナミキイロアザミウマの増加でアドマイヤー1粒剤に変更し,その後モスピラン粒剤した.。
注、モスピラン粒剤はキュウリのアザミウマに登録がないがアブラムシに使用するとして使用出来る。ナスの末尾に詳細。

過去の生育期間中の散布農薬平均使用は、0〜1回(アザミウマ、ダニ)殆どありません。
4月
 1週

 

元肥施肥     耕起 上記元肥を施肥し全層に混入耕起する、ナスの項及び4月1週の項参照
マルチ張り
  支柱たて
トマトの項に順ず、M形畦にマルチを張る、中央のへこみは、竹等で押さえておく、
土で押さえると潅水の時、溶けて邪魔になる、支柱は急がないが先に立てておくと楽である。
4月
 4週
     〜
  
定植

 

 

支柱

 

 

 

 

降霜の心配のなくなった20日〜月末にかけて定植している。
苗は本葉4枚位の若苗が良く、上記定植日にキウリは(特に接ぎ木は)折れやすいので注意しマルチに穴を開け、根鉢上1cm位土が乗るように定植、株元はあまり押さえないで、定植後静かに潅水。(シャクで1回500cc程)活着までは、乾けば潅水します。蔓が伸びるまでは、誘引せずそのままにしておく。アブラムシ予防のためモスピラン粒剤等を施用。

5月
 1週
キウリネットは蔓下げ及び終了後の後かたづけのゴミ整理(分別)にネットとキウリがはずしにくいので使用していない)
5月
 2週 

 


   〜

 


 3週

 

 

 

 

 

 

 


誘引

 

下部の実
     除去
 

あらかじめ下段の紐は低く張っておき、縦紐はのばしてお
き届くようになればゆるく止める。(右画像 太りを見越して
結ぶ接ぎ木の場合は接ぎ場所から風などで折れやす
いので強風地帯では早い目に結ぶ。
仕立て図にあるように6〜7節(葉1枚が1節)までは子ず
る及び実は普通は全て除去する
この間は下の潅水にあるように水をやや控える。

潅水

 

 

 

活着し伸び始めれば株元潅水はやめ(株元を濡らすと病気が出やすい)中央条間へ潅水する。
但し7〜8節位までは、根張りを良くする為に潅水はやや控える
以後晴天時は毎夕1株当たり梅雨までは約1Lの潅水とする。
(所々マルチ中央の谷部を切り下へ流れるようにしてやる,)
追肥もその切り穴へ施肥する)
蔓伸びは開花点から成長点まで8〜9節60cm位あるのが良い。あまり 乾燥 すると下記のダニ等の虫害が出易くなる。
仕立て
    誘引

 

 

 

 

 

 


 キュウリは親蔓又は子蔓に着果するので仕立て図にあるように、@親蔓にならない時は子蔓が出た時は子蔓に1〜2個ならせ実の先に葉1枚付けてピンチする。
(ピンチは小さい芽の内に手でつまみ取る)
蔓下げしない時は
1,親蔓ピンチ予定場所下の子蔓は2本位伸ばし天井へ放任する。
2、親蔓は支柱上部でピンチする。
 ぐんぐん伸びれば蔓を縦紐に絡めても良いが、やはり所々はわっか結びでとめておく。
蔓下ろしを予定している時は、縦紐へのからめはしない方が良い。
(小玉スイカ、6月2週の誘引わっか結び参照)
キュウリは常に成長点を伸ばしておく方が根の活力を高め草勢を維持できる。
葉が混んでくれば、6月1〜2週の梅雨対策参考に葉を少しすかす。
  虫害
 ダニ
アザミウマ

  

アザミウマ被害実葉、右はアザミウマ体長約1.5mm前後 左ダニ被害の大きい葉、右健全葉
五月晴れで高温、乾燥が続くと、ダニ、アザミウマ(スリップス)が発生しやすくなる、
葉表に小さな白斑が出来、葉裏に赤っぽいケシツブのような虫がよく見ると、ゆっくり動くのがダニ、それよりやや大きい白斑ができ、又実にも傷を付け薄緑又は茶色の1.5mm位の虫が早く動くのが、アザミウマ類、中でも防除しにくいのがミナミ,ミカンキイロアザミウマ(薄黄色〜半透明、体長1mm位)
キウリの場合病気がでやすい為ナスのように毎日の葉へのホース灌水はしにくい。
ダニ(ダニ専用薬)、アザミウマ類(薬はスミチオン乳剤。ミナミキイロはモスピラン水溶剤、コテツフロアブル等)が多い時は薬を撒布するか、時々ホース潅水をする。被害の少ない場合は、そのままにして置いても梅雨の雨と共にいなくなる事が多い。
 
5月
 4週

 

 

 


モザイク病
 

 

トマトやトウガラシ類に比べ比較的モザイク病は発生は少ないが、時として発病する事がある。葉は黄色の斑が入り縮緬状になる。実もモザイク模様が出て生育が止まる。
殆どがアブラムシによるウイルス伝染だが、緑斑モザイク病は主に種子伝染で土壌伝染の可能性もある。発生すれば抜き取り処分する。手や鋏による樹液伝染に注意する。
同病にはある種のウイルスに耐病性品種(VR)がある。
 
収穫始る

   追肥

 

 


キウリは夏野菜の中で1番早く定植後1か月で収穫が始まる.、このころから追肥を始める。
以後最後まで隔週に追肥、化成肥料、30〜40g、中央谷部
のマルチ潅水切り部へ。
連続して同じ場所に追肥せず3回目くらいで元に戻るよう
位置をずらせ施肥する、最後まで忘れずに追肥する。
現在草丈6〜70cmで画像左のように元気であってほしい
右は肥料、潅水、土壌等何らかの理由で葉も小さく貧弱で
実も曲がり等が多い。このような時は実は思い切って全て摘果し追肥潅水をし樹勢回復をはかる。
蔓下ろし
    

 

 

 

 

 蔓下ろしは、支柱上部過ぎ迄1本仕立てで
ゆき、上竹より30cm位伸びれば、止め紐のわっか結びを全て切り、下部は少し摘葉し蔓下ろしをする。
適当に紐で止め蔓は大きなの字のように
丸を取る。子蔓が出てくれば1〜2本は伸ばしても良い。再度以前と同じ様に上げ、3回蔓下げをする。以後親蔓は天井部分で放任する。蔓下ろしをする事で天井部の混雑が少々緩和出来る。これでお盆まで栽培出来る。無ピンチ物を終了時に試しに蔓長を計ってみたら5.5mもあった。
                右画像、蔓下ろし略図と蔓下ろし頃

親蔓支柱上でピンチする方法は2004年より中止する。最後迄芯止めピンチはしない。
上記にあるように常に成長点を勢いよく伸がしている方が樹勢が強いように思われる。
6月
 1〜
  2週

 

 

梅雨対策

 

 

葉が混んでくると風通しが悪く、病気発生の原因にも成るので、少し葉をすかす、黄変、古く黒くなった大葉等から先に接ぎ木苗はあまり問題ないが実生苗の場合は1回1株約2枚程度、隔日に数回に分けてとる。1度に毎日取ると根の活力が弱まる。
普通この頃ウドンコ病やベト病が出るが、夏すずみ等の耐病種ではあまり発生しない、又発生してもひどくならない(ウドンコ病、葉表に薄くウドンコをかけたようになる。ベト病、下葉の方から葉脈間が角状に黄変する、病虫害の項参照)
 
7月
 2週

 

 

梅雨明け

 

  猛暑

盛夏は冷涼な気候を好むキウリにとって苦手なのは、当然である、実は短日で涼しい時は各節節になるが(節成り)日が長くなり温度が上がる夏は所々しか成らない(飛び節)、当然ダニもでてくるが、潅水量も増やし(毎夕潅水)、追肥(隔週)を忘れず強勢な樹勢を保てば、8月中下旬位迄は収穫できる(真夏はダニ、シリンジ潅水可能) 下旬の猛暑の時期には潅水は朝夕の2回潅水の必要がある時も出てくる。
ウリハムシ
平野部ではあまり問題にならないが地域によりウリハムシの食害の激しい所がある(山間部に)激しい時は薬を撒布(マラソン乳剤、オフナック乳剤、ディプテレックス乳剤)
8月 
 中旬
収穫終了

苗を
  作る時

3月25日頃

 

小さなビニールトンネルを造り夜布等を防寒にかける(夜間0度以下にならないように)、
8cmポット使用、ポットに1粒ずつ播種覆土する、パオをかけ、たっぷり潅水、発芽まで何回も潅水すると、種が発芽せず、腐るので注意、約35日で本葉3〜4枚の苗ができる、日中は30度以上温度上げないように、換気する。

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