100円ラジオ&トラッキング調整(2002/02/10)
100円ショップでラジオを見つけた。AM用とFM用がある。イヤホーン式だが「スーパー方式」と書いてある。中国製らしい。
だまされたつもりでAM用を一個買ってみた。別売の専用イヤホン(ハイインピーダンス)も買った。
中を開けてビックリ!。ちゃんとバリコン、バーアンテナが入っているぞい!・・・当たり前か^^;


他にもご覧の通りトランジスタ(3石)、ダイオード、IFT、コンデンサ、抵抗がいっちょまえにプリント基板に乗っている。これで100円?・・・国内パーツショップで部品を揃えたら軽く1000円は超えるだろう。価格破壊もここまで来たかぁぁぁぁ、中国恐るべし!
さて、いくら100円だからといって使い物にならなければ話にならんので、早速電池(単4x2個)を入れて聴いてみた。地元局(東北放送、NHK第1、第2)はガンガン聞こえる。周波数の低い方を探っていくと600khz付近で東京のNHK第一(594khz)が入感した。高いほうではラジオ日本(1422khz)が入感。こりゃ結構いいぞ。ただ、トラッキングが少々ずれているような・・・調整すりゃもちっと感度が上がるかな?
参考までにトラッキング調整をやってみましょ。(基本的にはBCLラジオもやり方は一緒です。)
測定器だの発振器だのは持ってないので、簡易2点調整です。

用意するのは、調整ドライバーと調整棒です。普通のドライバーではコイルやトリマーのネジに触っただけで容量が変わってしまうので調整には使えません。
写真のものは昔からある安モノですが先っちょの金属片が磁性体?らしく、ちょっと問題あり。できれば先までプラスチック製かセラミック製が良いでしょう。
調整棒は割り箸の先にフェライト(比透磁率大)と一円玉(比透磁率小)をくっつけた物です。(無くても良い。)
あと、デジタル式の中波ラジオもリファレンスとして用意しましょう。
1.低域トラッキング調整
低い周波数側で受信できる弱い局を探す。(私の場合は東京のNHK第一)。その局の正確な周波数が分かったらダイヤルを合わせる。(594KHz)
その状態で局発コイル(OSC、ローカルコイルとも言う。上の写真ではバーアンテナに近い赤コア)を回して最大感度で聞こえるところに合わす。
2.IFT調整
IFT(中間周波トランス)の初段?(黄コア)と検波用(黒コア)を回して最大感度に合わせる。
3.バーアンテナの調整(確認)
バーアンテナのコイルを左右に動かして感度が良くなるところに合わせる。ただし完成品はロウで固めてあるため、まずは調整棒で確認する。フェライト側、1円玉側をそれぞれコイルに近づけ、感度が上がらなければ調整必要なし。フェライト側で感度が上がればコイルをバーアンテナの中心の方へ、1円玉側で感度が上がるときはコイルを端に動かす必要がある。余談だが中でバーが折れている場合はフェライトを近づけると感度が上がる(はず)。大抵は調整なしでもOKと思う。
4.高域トラッキング調整
高い周波数側で受信できる弱い局を探す。(私の場合はラジオ日本)。その局の正確な周波数が分かったらダイヤルを合わせる。(1422KHz。この100円ラジオは目盛の印刷がずれているので注意。1350KHZくらいであわせるのがよい)その状態でバリコンのトリマー(OSC用。写真ではバリコンの上側)を回して最大感度になるように合わす。次にもう一つのトリマー(アンテナ用。写真ではバリコンの下側)を回して最大感度になるように合わせる。
1〜4を2,3回繰り返して追い込んでいく。
これがいわゆるトラッキング調整または単一調整と言うものです。
こんな100円ラジオでも、調整前はかすかに入感していた局が明瞭に聞こえるようになった。予想以上に高感度です。
なお、BCLラジオを調整する場合は、回路図やメンテナンスガイド等で調整部を確認してから実施して下さい。むやみにグルグル回すと目がまわる前に大事なラジオがおかしくなるかもしれません。