|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※何度か参加したいちご(一語)摘みでの即詠のうちのいくつかです。 ボルヘスを交互に読んでいるようなふたりだ空にほうりだされて むずかしい顔をしたまま青年が虹をくわえてくる金曜日 目玉くちびる貝殻骨の順番であいさつをかわしあえば朝焼け 一年の半分は雨半分はインパラの眼を濡らすくらがり あなたに似た木がありますと導かれ置き去られ呼び戻されている 少年ジャンプだらけの部屋で泣いているタチバナを誰も笑えなかった 「腕相撲しようよあたしこう見えて」ミハルが笑う樫の根元で ざらめ糖こぼした床に少しずつ少しずつ嘘をまぜて少女は いつになくご機嫌だからカスタードクリームとはもうお別れします 大きく息を吸ってそれから それからはまるで牡丹のようでしたねえ
夢の樹 螺子巻いて(ぎぎぎ)あなたに会いに来た(ぎぎぎ)わたしの螺子どうかしら 窓という窓を濡らして月光は何をそんなに探しているの 鉱石のひとつのように拾われて書物のように解かれてしまう 音もなくマリンスノウは降りつもる僕たちの古い誓いの上に 柊が痛いのはあれはまぼろしの舟に乗りそこねたせいですか そうやって虹をゆがめてばかりいる君たちが声に出すと、世界は ゆめの樹の根方あたりにもう一度産毛ひからせ生まれておいで
ひばり ひばりひばりどんなに咽喉を裂いたってわたしにはわたしが見えないの 血のにじむ翼が透けてみえるからもういいよもう帰っておいで たんぶりんぐらんぶりんぐ 歩道橋わたればそこが未来でしょうか やわらかく殴り合ったりへし折った虹のはしっこくわえてみたり ほんとうはこわかった まるでぼくたちは噛み合ったまま眠る仔犬だ ちるるちるる鳥があんなに かみさまは絶望しないなんて嘘だね 猫を吐きたいほどの夜です会いに来てください来ないでくださいどうか バラ線をくぐって来たね(うつくしいシャツの破れ目)よろしくお前 灰は灰に(どうしようもない)塵は塵に(だけどあなたに会えたんだから) * はみだした落書きのなかくなくなと蘭鋳ゆれて Water? Air!
空錆びるまで 抱えられ夢に連れもどされていくわたくしのうでみみひざがしら ひらかなのようなふたりでありました。つたなさに海がふるえるほどの。 はてしないループの中をじゃれあっていたいのいたくないのこのまま そのまんま眠っていてねバオバブに名前を刻む朝がくるまで らあらあと空錆びるまでらあらあと歌い続けるぼくたちの咽喉 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||