チヂミ

500円 

[1月23日]


鶴橋国際マーケットで購入。この日は、姫松電停そばの喫茶『ポイント』でシショーと待ち合わせる。雑談しているうちに時間が経ち、予定していた大阪市内ローカル線の旅・南海電鉄汐見線は後日に延期。急遽、大阪市内マーケットの旅に変更し、上町線、環状線を乗り継いで鶴橋国際マーケットへ。しかし、ここも閉店の時刻。目当ての乾物屋も忙しく店仕舞いの最中だ。その中で、一軒の店が煌々と明かりを灯している。覗くとカツオ節・雑節の粉末パック入りが安い。500gが700円。通りを200mばかり往復して思案の挙句、購入。
シショーのリクエストで、チヂミを食べる。具の内容に関係なく、一律500円という明快な価格設定。中身によって値段が違うと、客はそれぞれのコストパフォーマンスの良し悪しが気になり、どれにするか迷ってしまう。同一値段の方が、損得を抜きにして、その時食べたいものが食べられる。迷わずネギを頼む。イカを注文したシショーは、中身がタコだったため、不満タラタラの様子。大阪の星のない夜空に向かって、「イカが食べたかったんや〜」と吠えている。『同じ頭足類の軟体動物なんだから、8本足でも10本足でも大差なかろう』と思うが、彼なりのこだわりがあるらしい。
横浜に引き上げるシショーの出発時刻が迫り、駆け足でJR鶴橋駅に戻る。環状線のドア際に立ち、眼下の町並みの中に、先ほどまで歩き廻った国際マーケットの姿を捜し求めた。が、目に映るのは、ただ一面の屋根屋根屋根。あれだけ膨大な物資が行き交い、活気が溢れる迷路なのに、その存在は視界から完璧に隠蔽されている。感動した。環状線のすぐ東側、屋根ジャングルの下に、網の目のようにホーチミンルートが走っている。
阿倍野アポロビル前の空港行きリムジンバス乗り場に駆けつけたものの、次の便まで25分もある。ガックリ。ふと見ると、プラケースの中の持ち帰り用時刻表が、1000円札とそっくり同じ大きさだ。「あるいは」と閃いて、1枚抜き出し、横の券売機に差し込む。スルスル入ったと思ったら、カチャッと切符が出て、受け皿にジャラジャラと釣銭が‥‥。とは行かず、「ペッ!」と時刻表が吐き出された。当然といえば当然、か。