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夕刻より、某ヒミツ結社の集会に出席する。毎回、非常に濃密な内容に圧倒される、この寄り合い。今回もズシリと重みのある2時間半だった。
5ツ星菜館『ベイジン』での2次会後、野宿野郎編集長の「悪い遊び」の誘いを振り切り、屋根の待つネグラへ直帰。寒い思いをすれば、それだけカロリーも消費する。たまにサカナの切り身を買うくらいのワタシにとって、このベイジンでの食事は、数少ない肉食いのチャンスである。その貴重な動物性脂肪を、野宿で寒風に晒し燃焼させてしまうなど、愚かさの極み以外の何ものでもない。
部屋に戻り、カセットコンロでやかんに湯を沸かす。ワタシ同様、皮下脂肪に恵まれぬカセットボンベは、暖房のない室内では気化熱による低体温症に陥りやすい。特に、ガスが残り僅かになると、アッと云う間に炎は蛍火となる。
その予防策として、アルミ箔で大きな帽子を作り、やかんごとカセットコンロ上部をすっぽり包み込んでやる。この時、ボンベ収納部のカバーは開けておくが、その、どの辺りまでアルミ箔カバーで覆うかの「加熱加減」が難しい。あるいは、控えのカセットボンベをやかんや鍋に載っけておき(写真参照)、火力が落ちたら交代させる、という繰り返しで切り抜ける方法もある。もちろん、こちらも油断は禁物。

てんぷら鍋から出火し、客3人が犠牲になった先日のカラオケ火災は、決して他人事ではない。あの女性従業員は本当に気の毒だったが、ワタシも「ボンベを火に掛けているのをウッカリ忘れて‥」なんてコトの無いよう、時々触ってみては、アツアツにならぬ程度に小まめに調整する。
沸いた湯は、グランテトラに注いで湯たんぽにする。そして、冷え性のカセットボンベと抱き合わせ、寝袋に放り込む。こうしておけば、安眠を得たワタシはゴキゲンな目覚めを迎え、カセットコンロもフルパワー。モーニングコーヒーを待たされることもない。
そのカップの温もりを掌に感じながら、時々、フッと思うのだ。こういった工夫は、決してオレだけじゃなかろうな。各地の公園の片隅や河原、橋の下などにも、同様のアイデアで一夜を乗り切り、今、この瞬間、同じような一杯を手に朝を迎えた人たちがいる筈だ、と。