釜 焚 き の オ ッ サ ン

日の出湯の釜焚きのオッサンは
天涯孤独の聾唖者

自分がイジメられっ子でヘナチョコのくせに
みんなでよくカラカイに行った

心無い差別語を大声で連呼し
石を投げたり・・・・

怒って 追っかけてくるけど
殴られた記憶は無い

大人の分別と障害を逆手にとるような
ずるい ガキども・・・・

トーチャンに こんなこと知れたら
ブン殴られてただろう

当時は大人も子供も差別、偏見が
あからさまだったけど
トーチャンがオッサンと釜焚き場で
タバコを吸いながら話にならない話をし
二人で笑っているのを何度か見て
ちょっと胸が痛んだ

お と な

大人は おっかなかった
子供がちょっとしたワルサをすると
知らない大人にだって叱られたり殴られたりした

親は子供なんか かまってくれない

親子でキャッチ・ボールしてるところなんて
見たことがない

子供のケンカに親は口を出すな、が不文律
子供の領分、大人の領分がはっきりしてて
子供が! 子供のくせに! って
よく言われた


トーチャンだって、先生だって
子供の機嫌をとるような大人なんていない
逆に子供のほうが大人の機嫌を気にしてる

大人の機嫌が悪いと、ど-でもいいことで
怒鳴られたり引っぱたかれたり
およそ民主的ではなく
理不尽な思いは、いっぱいしたけど・・・・・

けど・・・今の時代のほうがイイとは

スッキリ思えないんだなぁ

昭和の子供たち・やよい町15番地