ご は ん

トーチャンもカーチャンもいないので
三人でごはんを食べる

おかずは干イワシを焼いたのに漬け物
いっつも、ちゃぶ台の上は簡素なもの
妹はチョコッと食べては絵本を見てる
弟はノロノロいつまでも食べている

たまーに、ライスカレーだったりすると

カレー、カレーと大騒ぎ
肉がカケラほどしか入ってなくって
ジャガイモばっかりでも
なん回もおかわり
動けなくなるほど腹いっぱいになり
三人は大満足
カーチャンも嬉しそうだった

汲 み 取 り

大きいのがしたくなり
便所へ駆け込んで
開放感にひたっていると
突然、おしりの下が明るくなり
ヒシャクが侵入してきた
 
汲み取りのオッチャンが来たんだ

オッチャンは鼻歌を唄いながら
タッポン、タッポンとすくっていく

オッチャンの仕事が終わるまで
ボクは汗でグチャグチャになりながら
途中でジーッとガマンした



当時の落し紙は
よーく、揉んで使わないと痛い
ゴワゴワした粗い灰色、
切った新聞紙が置いてあることもあった


便所のまわりには
どういうわけか、ミョウガがよく生えてました
 
大八車に桶を積んでの汲み取りも
いつからかバキューム・カーに変わってしまいます

 
 

押 し 入 れ

狭い家の中は
子供でも息苦しくなることがある

そんな時は押し入れの暗がりへ入って

一人だけの世界で妄想を楽しんだり
押し入れから弟や妹をこっそり観察したり

親戚のオッチャンに
ミルクキャラメルを一箱もらった時も
二人に見つかると
アッというまに食べられてしまうので
押し入れに隠し、毎日一粒づつ
こっそり食べてた

こんな時にかぎって
金魚のフン の弟は
ボクをさがし回る・・・・・・・・

昭和の子供たち・やよい町15番地